髪と頭皮の基礎理論頭皮の基礎知識 vol.5 毛根

毛根には主に毛乳頭細胞と毛母細胞からなっている毛球部があり、それらの活動が毛髪の成長に大きく影響します。それらの活動を左右する原因は血行などさまざまですが、FGF-7が大きく関与していることが分かっています。

毛乳頭細胞
毛乳頭に存在する細胞で、育毛促進因子であるFGF-7を産生したり、ヘアサイクルを正常に保つ働きをしています。この毛乳頭細胞が増えると毛髪が太く成長します。
毛母細胞
毛乳頭の周りに存在する細胞で、毛髪を作り出している細胞です。毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、新しい細胞によって押し上げられたものが毛髪になっています。
FGF-7
FGF-7は「Fibroblast Growth Factor-7」の略語です。人間が持っているタンパク質の一種で、毛乳頭細胞内で産生されます。毛乳頭細胞内で生産されたFGF-7は毛母細胞の増殖を促進させる働きがあり、毛髪の成長に大きく関わっている司令塔のような存在です。薄毛部では、このFGF-7が減少していることが分かっています。

FGF-7の働き

  • 毛乳頭細胞でFGF-7が産生
  • FGF-7が毛母細胞の増殖を促進
  • 毛母細胞が増殖することで毛髪の成長促進
FGF-7の働き

※イラストはイメージです。