「コルテックス・コントロールしましょう」というコピーを地下鉄の車内広告で見つけました。ダメージヘアをケアするためにコルテックスにタンパク質を補いましょうという、市販のシャンプー＆コンディショナーの宣伝でした。
いきなりですが、コルテックスって何でしょう。
正解は「皮質」。髪の中身のことで、キューティクルに覆われた髪の中にある、繊維とその繊維をつなぎとめる間充物質からなるものです。
髪を健康に保つにはこの皮質の水分やタンパク質の維持、pＨバランスに気を配る必要があるのです。けっこう難しいプロ用語ですが、そういう言葉を普通のお客様に向けて発信していることに驚きました。
今はプロとアマチュアの差がなくなっている時代だそうです。
発売される女性誌には髪のお手入れの方法やスタイルづくりの情報が満載です。
お客様はプロの知識や技術を情報として知ってサロンを訪れ、それと同じものを求めます。髪に関してはアマチュアであるはずと、お客様をあなどれません。
もし、あなたがお客様から「コルテックス・コントロールって何？」とたずねられたら、どう答えるでしょうか。「たばこのフィルターをイメージしてください。外側の紙はキューティクル。中身のフィルターがコルテックスです。繊維であるフィルターの束がほどけてもろくなると、さけたりして強度が弱くなりますよね」。
例えばこんな話を切り口に、ヘアカラーやパーマが長持ちしたり髪に健康なツヤがでるのは、コルテックスに大きな役割があることを説明してあげましょう。
トッププロにはアマチュアを寄せつけない圧倒的な強さがあります。トップになるプロたちは、プロであるための勉強や研究を怠りません。デミ コスメティクスでは毛髪の科学を臨店講習という形で美容師さんたちと一緒に勉強しています。
