デミ毛髪科学研究所:毛髪研究最前線「F-システム」の開発

究極のダメージレス カーリングシステムの開発をテーマにした大学との共同研究において、デミ コスメティクスが独自に生み出した新カーリングシステムです。

開発背景

目指したのはダメージ低減とシンプルプロセス。

デミ コスメティクスは、時代の流れとともに求められる商品開発を行いながら、常に“ダメージ低減”を追求してきました。水パーマ、ホット系パーマ、クリープパーマなど、この10年でさまざまな理論や機器が登場し、パーマは大きな進歩を遂げました。しかしその反面、プロセスが複雑化したり、専用の機器が必要であったりと、シンプルさには欠ける部分があり、若い技術者へのハードルが上がってしまったことも否めません。そこで、もう一度原点に立ち返り、パーマのメカニズムを見直し、よりシンプルな施術で、ダメージを低減するパーマの薬剤とシステム開発に着手しました。

新理論から生まれたダメージを低減するカーリングシステム。

デミ コスメティクスと大学との共同研究の成果により、パーマのかかる新たなメカニズムを解明。そのメカニズムを元に毛髪へのダメージを検証しながら、ダメージの少ない新しい薬液を開発。さらにダメージを評価しながら、施術プロセスの改良を繰り返し、よりダメージを低減し、より使いやすく進化した「F-システム」が誕生しました。進化した「ウェーボ フィージェ」と「F-システム」が、サロンにおけるお客様のニーズに合わせたさまざまなスタイルの提案とパーマ比率のアップをサポートします。

新カーリングシステムのポイント

1.新パーマ理論

最新の毛髪科学の研究で、パーマのかかる新たなメカニズムを解明。2種類のS−S結合と、還元剤の特性を活かしたパーマ施術を構築。

2.3分還元

1液接触時間は90秒+90秒のトータル3分。

3.電子伝達反応型 SS/SH交換反応

電子伝達反応型SS/SH交換反応の特性をパーマ施術に応用。少ない還元剤で効率よくS−S結合を切断。

4.自己緩和

毛髪が本来持っている性質「自己歪み緩和機能」の特性を応用。

4つのポイントを融合させて開発したダメージを低減する新カーリングシステム「F-システム」誕生

ウェーブパーマで重要なのは2種類のS-S結合

毛髪の2種類のS-S結合について

CSCのS-S結合:キューティクル間やコルテックス細胞間CMCにあるデルタ層のS−S結合を中心に還元剤を作用させることが、パーマのダメージを抑えるポイントです。
※イラストはすべてイメージです。

CMCのS-S結合を中心に還元剤を作用させることがダメージ低減のポイント

これまで、パーマはマクロフィブリル内にある間充物質のS−S結合に作用すると考えられてきました。しかし最新の研究により、キューティクル間やコルテックス細胞間CMCのS−S結合が、よりパーマのかかりに重要であることがわかってきました。
還元剤の特性を活かして、それぞれのCMCのS−S結合を効率よく還元させ、間充物質のS−S結合への作用を抑えることでダメージを低減し、パーマをかけることができます。また、間充物質のS−S結合まで還元剤を作用させることでパーマの持ちを良くすることもできます。還元剤の特性をよく理解し活かすことで、さまざまなウェーブコントロールが可能になります。

還元剤接触タイム90秒+90秒で大幅にダメージを低減

還元剤の毛髪への接触時間を短くすることで、カーリング施術時のダメージを大幅に低減することができます。F-システムでは90秒+90秒のトータル3分還元でダメージの少ないカーリングシステムを提案しています。通常は毛髪の内部に還元剤をしっかり浸透させてCMCや間充物質のS−S結合を切断し、軟化させていきます。しかし3分還元では還元剤をほとんど浸透させずにキューティクル間や毛髪表面付近のコルテックス細胞間CMCのS−S結合だけを切断し、電子伝達反応型SS/SH交換反応を利用して毛髪内部のS−S結合を切断していきます。

還元剤の浸透について POINT.90秒で毛髪表面のS−S結合だけを切断する。

電子伝達反応型SS/SH交換反応とは

@還元剤でキューティクル間や毛髪表面付近のコルテックス細胞間CMCのS−S結合を切断します。
A次に還元剤を水洗除去することで、切断されたS−S結合から歪みによって不安定になっている隣のS−S結合に電子と水素が飛び移ります。
B隣のS−S結合が切断され、SS/SH交換反応が終了しました。
CこのSS/SH交換反応を繰り返していくことで、還元剤で切断されていない毛髪内部のS−S結合を切断することができます。

POINT.●SS/SH交換反応は還元剤が残っていると、平衡状態になってしまうため伝達が始まりません。●SS/SH交換反応は歪みを緩和しようとする力で伝達していくため、歪みがないと進行しません。●歪みをかけるほどSS/SH交換反応は早く進みます。例:細いロッドでワインディングする。

毛髪が本来もっている性質、「自己歪み緩和機能」

ワインディング時の毛髪の状態

ワインディング後の毛髪内部は内側に歪み(ストレス)がかかっています。そのためコルテックス細胞同士に反発力が発生していますが、CMCのS−S結合で固定されているため動けません。しかし、還元剤によってCMCのS−S結合が切断されると毛髪内部の歪みを緩和しようとコルテックス細胞の移動が始まります。(自己緩和)

POINT:S−S結合を切断しないと毛髪内の緩和は始まらない。

1液放置中の毛髪の状態

1液を塗布し、放置すると還元剤が毛髪の中に徐々に浸透していき、キューティクル間やコルテックス細胞間CMCのS−S結合を次々と切断していきます。コルテックス内のCMCのS−S結合が切断されることで毛髪の内部で歪みを緩和しようとコルテックス細胞がゆっくりと移動して内部構造が変化し、毛髪がウェーブ形状へと変化していきます。しかし還元剤に接触している時間が長くなると毛髪の中のコルテックス細胞やCMCのダメージが進行してしまいます。また内部まで浸透した還元剤は毛髪内部に残留しやすくなります。

POINT:薬剤の接触時間が長くなると、毛髪内部にダメージを受けてしまう。

  • 1液塗布直後

    還元剤を90秒間接触させて、キューティクル間や毛髪表面付近のコルテックス細胞間CMCのS−S結合だけを切断し、その後1液を水洗します。

    POINT:1液をしっかりと除去することで電子伝達反応が始まります。

  • 水洗後の緩和(1度目の放置)

    毛髪内部の歪みを緩和しようとして、切断されたコルテックス内のCMCのS−S結合が電子伝達反応型SS/SH交換反応によって次々とコルテックス内のS−S結合を切断していきます。同時にS−Sが切断されて動きやすくなったコルテックス細胞が移動を始め、毛髪内部の歪みの緩和が始まります。その後効率よく毛髪内部を緩和させるため、1液塗布→水洗→緩和を再度行います。

    POINT:歪みが交換反応を進行させる原動力。

  • テストカール時(2度目の緩和終了)

    1液塗布→水洗→緩和を2回繰り返した状態です。自己緩和よって毛髪内部の歪みがなくなり、カール形状が安定しました。S−S結合と切断されたS−S結合は毛髪の中で均一に広がった状態になっています。また、水洗いと緩和を繰り返したことで、キューティクルもロッドの形状に沿ったウェーブ形状へと変化し、安定してきます。

  • 2液放置後

    酸化剤でS−S結合を再結合させ、形状を固定することでダメージを低減したカールの完成です。還元剤を毛髪に接触させている時間が短いため、ダメージもほとんどありません。

※イラストはすべてイメージです。

ダメージ低減

新パーマ理論に基づいたシステムを開発。1液の塗布時間が極端に短いシステムで、これまでのパーマよりさらにダメージを低減。

シンプルプロセス

施術方法はシンプル。特別な道具や機器を必要とせず、通常のパーマ施術と変わらない感覚で仕上がりのクオリティーをアップ。

残臭の低減

システアミン特有の残臭を大幅に低減。

実験データ.1 基本プロセス(CA70にて15分放置)とF-システムでの毛束のかかりは同じであることが分かります。
実験データ.2 基本プロセスよりもF-システムの方が強度低下が少なく、ダメージを低減しています。

実験データ1:ダメージを低減したF- システムでもこれまでと同じかかりが可能/実験データ2:F- システムでこれまでより毛髪の強度低下を抑えることが可能

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