【毛髪科学研究所監修】美髪の条件とは?髪が傷む原因や美髪になるための7つの習慣

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年齢や生活習慣の変化とともに、髪のパサつきや枝毛、うねりなどを感じることはありませんか。ヘアカラーやパーマだけでなく、アイロンの影響などにより、さらに髪への負担を感じる方もいるでしょう。

美髪を保つためには、特別なケアだけでなく、日々の習慣も大切です。今回は、髪を健やかに整える7つの習慣を紹介します。

この記事を監修した人

DEMI毛髪科学研究所 M.A

DEMI毛髪科学研究所 M.A

17年間基礎研究一筋で大学や研究機関との共同研究を進めながら毛髪の構造解析や物性測定、細胞試験によって製剤の機能性評価や新規素材提案に従事。
「すべての人に10代の髪を生やす」の基礎研究ビジョンのもと近年ではスカルプケアの素材提案、理論構築を担当。

美髪の条件とは?

女性の画像

美髪の特徴として、以下のような条件があげられます。

  • 手触りがなめらか

流れが整っていて指通りが良く、キューティクルがしっかりと閉じて保護されている状態です。健康な髪は摩擦が少なく、するりとした感触を感じられます。

  • ハリやコシがある

ハリとは髪の「強度」、コシとは「弾力性」を指します。毛髪内部がタンパク質で満たされ、それを覆うキューティクルがしっかりと閉じていることで、引っ張りに耐える強さと、曲げても元に戻る弾力性を保てます。

  • 艶やかな質感がある

1本1本の髪にツヤがあり、髪の流れがそろっている状態です。健康な髪のキューティクルは光を均一に反射するため、自然で美しい輝きを生み出します。

これらの条件を満たすことで、年齢を重ねても美しく健康的な印象の髪を維持できます。

美髪を損なう原因

髪を触る画像

日常の習慣や環境によって、美髪が失われてしまうことがあるため注意が必要です。ここでは、美髪を損なう原因を紹介します。

シャンプーやブラッシングなどの摩擦によるダメージ

シャンプーをするときにゴシゴシと強くこすると、開いたキューティクルが傷ついて、髪のツヤが失われてしまいます。

また、濡れた髪を無理にブラッシングすると、髪に摩擦が生じダメージを与えてしまうため注意が必要です。

【DEMI毛髪科学研究所NOTE】

髪は弱酸性で安定する性質があります。しかし、水道水など弱アルカリ性の水に触れると、pHが変化してキューティクルのタンパク質の結合が変化し、タンパク質の間にスキマができてしまいます。このスキマに水が入り込みキューティクルが開いた状態になると、毛髪内部に水が入りやすくなり髪が膨潤します。

自然乾燥

濡れた髪をそのまま放置すると、開いたキューティクルから内部のタンパク質や髪に必要なうるおいが逃げてしまい、パサつきや枝毛の原因になります。

また、濡れた髪で就寝すると枕との摩擦でキューティクルが傷つき、深刻なダメージを受けやすくなるため、注意が必要です。

ドライヤーやアイロンなどの熱によるダメージ

髪の主成分であるタンパク質は熱に弱いため、高温のドライヤーやアイロンを長時間当て続けると、髪の内部構造を壊す可能性があります。

特に、高温のアイロンなどを繰り返し使うと、髪のタンパク質の構造変化によって水分を保てなくなり乾燥が進み、剥がれやすくなるため注意が必要です。

紫外線によるダメージ

紫外線は肌だけでなく、髪にも影響を与えます。長時間紫外線を浴びると、髪表面のキューティクルが傷み、剥がれやすい状態になります。その結果、髪内部の水分や栄養が失われ、枝毛やパサつきが目立つようになるのです。

特に、夏場や屋外での活動が多い時期には、紫外線対策を怠ると髪にダメージを与えやすくなるため気を付けましょう。

カラーやパーマなどの薬剤によるダメージ

カラーやパーマには、髪内部に薬剤を浸透させるために、キューティクルを開く成分が含まれています。開いた状態の髪は外的刺激に弱いため、ダメージが進みやすいのが特徴です。

【DEMI毛髪科学研究所NOTE】

カラーやパーマに含まれるアルカリ成分は、髪内部のタンパク質の結びつきを切断する働きがあります。髪内部のタンパク質が失われることで、髪の密度が失われるため強度や保水力が低下し、放置すると髪が傷みやすくなります。

生活習慣の乱れ

髪の主成分はタンパク質であるため、偏った食生活による栄養不足は、髪の成長に影響を与えます。

また、睡眠不足が続くと、毛根に必要な栄養が届きにくくなります。乱れた生活習慣は髪のハリやツヤを損なう要因となるため、日常のリズムを整えることも美髪を保つ上で欠かせません。

美髪になるために取り入れたい7つの習慣

美髪の画像

美髪を目指すために、日頃の習慣を見直すことから始めましょう。ここでは、今日から実践できる美髪に導く習慣を紹介します。

【習慣1】丁寧なシャンプーを意識する

まずは、以下の方法を参考にしながら、シャンプーのやり方を見直しましょう。

  1. 髪を洗う前に軽くブラッシングする
  2. 38℃前後のぬるま湯で予洗いする
  3. シャンプーを手のひらにのせ、泡立てる
  4. 泡立てたシャンプーを頭にのせてから、爪を立てないよう指の腹で頭皮を洗う
  5. 洗い残しがないように、頭皮を洗っていた倍の時間をかけてしっかりとすすぐ

【習慣2】アウトバストリートメントで髪のケアをする

ドライヤーを使う前に、アウトバストリートメントを髪に塗布してケアしましょう。タオルドライで余分な水分を取り除いた後、毛先を中心にトリートメントをなじませて保湿するのがポイントです。

さらに、アウトバストリートメントを使用することで、ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥やパサつきを防ぐのに役立ちます。

アウトバストリートメントの選び方については、こちらの記事を参考にしてください。

【習慣3】ドライヤーでしっかり乾かす

洗髪後に自然乾燥するのではなく、ドライヤーで適切に乾かすことが美髪の基本です。ドライヤーは10cmほど離し、70℃以下の温風で頭皮から乾かしましょう。

毛流れに沿って上から風を当てることで、美髪に仕上がります。最後に手ぐしを通しながら冷風を当てると、キューティクルが整いツヤ感がアップします。

【習慣4】スカルプケアをする

スカルプケアには頭皮の汚れを落とし、栄養を届け、血流を促す役割があります。スカルプ用のシャンプーで髪を洗ったり、スカルプブラシを使ってケアをしたりすると良いでしょう。

また、頭皮用美容液を取り入れることで、健やかな頭皮環境を保てます。定期的なスカルプマッサージも、髪の成長を助ける効果が期待できます。

頭皮マッサージのやり方や注意点が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【習慣5】紫外線対策をする

紫外線は肌と同様に髪にもダメージを与えるため、普段からしっかりと紫外線対策をしておきましょう。外出時には髪にも使える日やけ止めスプレーを使用したり、帽子や日傘を活用したりして直射日光から髪を守ることが大切です。

紫外線対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【習慣6】栄養バランスの取れた食事を摂る

髪を美しく保つためには外側からのケアだけでなく、内側からの栄養補給も重要です。特に、美髪をキープするためには、以下の栄養素を意識して摂りましょう。

栄養素主な働き食品例
タンパク質髪の主成分であり、健康な髪の材料になる肉、魚、卵、乳製品、大豆製品
ビタミンA頭皮の健康を保つレバー、にんじん、うなぎ
ビタミンB群血行を促進し、栄養を届けやすくする豚肉、卵、たらこ
ビタミンCコラーゲンの生成を助けるブロッコリー、パプリカ、キウイ
ビタミンE抗酸化作用で老化を防ぐナッツ類、植物油
亜鉛タンパク質合成をサポートする牡蠣、かつおぶし

美髪におすすめの栄養素や食材について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【習慣7】質の良い睡眠を取る

睡眠は、浅い眠りである「レム睡眠」と、深い眠りである「ノンレム睡眠」が交互に現れるサイクルとして構成されており、通常は一晩に3~5回繰り返されます。

特に眠り始めの3時間は、髪の成長に関わる成長ホルモンの分泌が盛んになるといわれています。そのため、できるだけまとまった睡眠を確保することが大切です。

質の良い睡眠のために、以下の習慣を取り入れてみましょう。

  • 起床後は日光を浴びる
  • 適度な運動習慣をつける
  • 就寝前のアルコールやカフェインは控える
  • 就寝前にぬるめのお湯にゆっくりつかる
  • 快適な室温に調整する
  • 身体に合う寝具を使う
  • 寝る前にスマートフォンやPCを見ない

まとめ

美髪を保つには、摩擦や熱、紫外線など日常の刺激を避けつつ、正しいケアと生活習慣を整えることが大切です。

デミドゥでは、大人女性特有の頭皮のかゆみや硬さ、髪のうねりなどのお悩みに応えるスカルプケア「DEMI DO ASSET(デミドゥ アセット)」を提供しています。この機会に、日々の習慣とあわせて取り入れ、美髪を目指してみませんか。

DEMI DO ASSETについては、こちらの記事をご覧ください。
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