顔のたるみの原因と改善策5選|スキンケアの見直しから表情筋トレーニングまで

年齢を重ねるにつれて、頬の位置が下がったりフェイスラインがもたついたりと、顔のたるみが気になり始めるものです。たるみは老けた印象を与えやすいため、コンプレックスに感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は顔のたるみが起こる主な原因と、今日から取り入れられる改善策を5つ紹介します。自分に合った方法で、若々しい印象を取り戻しましょう。
目次
顔のたるみの原因

顔のたるみを改善するには、まず「なぜ起こるのか」原因を理解することが大切です。ここでは代表的な3つの原因を見ていきましょう。
【原因1】肌のハリ・弾力の低下
肌のハリや弾力が失われると、フェイスラインがもたつき、頬も下がりやすくなります。
肌にハリや弾力を与えているのは、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンといった線維です。しかし、加齢によってこれらの生成量は徐々に減少し、肌の土台が弱くなっていきます。
その結果、重力に逆らえず皮膚が下垂し、たるみが目立ちやすくなるのです。さらに、乾燥や生活習慣の乱れが加わると、この現象はいっそう進行しやすくなります。
【原因2】紫外線
紫外線は肌の奥にある真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。その状態が続くと、肌を支える力が低下し、フェイスラインや頬が下がりやすくなります。この現象は光老化と呼ばれ、シワだけでなく、皮膚のゴワつきや顔のたるみを引き起こす大きな要因です。
また、紫外線は夏場だけでなく、曇りの日や冬の季節にも降り注いでいます。日焼け止めや帽子などの対策が不十分だと、知らないうちにダメージが蓄積し、たるみを進行させてしまうのです。
【原因3】表情筋の低下
顔の皮膚や脂肪を支えているのが表情筋です。表情筋が衰えるとその土台が緩み、皮膚が下がってたるみにつながります。日頃から笑顔が少ない、表情が乏しいといった生活習慣は、加齢と相まって筋肉の衰えを加速させます。
さらに、顔だけでなく首から背中につながる僧帽筋が衰えることもたるみの一因です。姿勢が悪く、肩こりがひどい方は要注意です。
顔のたるみの改善策その1:スキンケアを見直す

顔のたるみを改善するために、まず取り入れやすいのが毎日のスキンケアの見直しです。スキンケアは習慣化しやすく、すぐに始められる対策のひとつです。特に以下のポイントを意識してみましょう。
保湿を徹底する
肌が乾燥するとたるみを引き起こしやすくなるため、しっかりと保湿することが大切です。
洗顔後の肌は化粧水でしっかりと水分を補給し、乳液やクリームで油分を与えてフタをしましょう。化粧水だけでは水分が蒸発してしまうため、必ず乳液やクリームも重ねましょう。
肌のハリや弾力をサポートするスキンケア製品を使う
顔のたるみ対策には、肌のハリや弾力を保つ成分を含むスキンケア製品を取り入れるのも効果的です。代表的な成分には以下のようなものがあります。
レチノール
ビタミンAの一種で、肌のターンオーバーをサポートします。真皮でのコラーゲン生成を促し、ハリや弾力のある肌づくりに役立つ成分です。
ビタミンC誘導体
抗酸化作用を持ち、肌を引き締める効果が期待できます。また、コラーゲン生成を助けるはたらきもあるとされているため、たるみケアにおすすめです。
ヒアルロン酸
高い保水力で肌のうるおいをキープし、ふっくらとした質感を与えるのに良いとされています。乾燥による小じわやたるみの進行を防ぐ効果が期待できる成分です。
プラセンタ
アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを含み、肌の再生力をサポートするとされています。肌にハリを与えるとして、エイジングケアにも人気の成分です。
顔のたるみの改善策その2:紫外線対策をする
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類があります。その中でも、肌に大きな影響を及ぼすのはUV-AとUV-Bです。
UV-Aは波長が長く、肌の奥深くまで届いて真皮層にダメージを与え、顔のたるみやシワといった「光老化」の主な原因となります。
一方、UV-Bは波長が短く、肌表面に作用して日焼けやシミ・そばかすの原因となります。
このように、紫外線は肌の表面だけでなく真皮層まで影響を与えるため、毎日の紫外線対策が大切です。基本となるのは日焼け止めの使用で、以下の指標を目安に選ぶと良いでしょう。
- SPF:UV-Bを防ぐ効果を示す指標
- PA:UV-Aを防ぐ効果を示す指標
普段の買い物や通勤・通学などの日常生活ではSPF20~30、PA+~++程度、真夏のレジャーではSPF30~50、PA+++~++++のものがおすすめです。
また、日焼け止めは汗や摩擦で落ちてしまうため、2~3時間ごとの塗り直しが欠かせません。さらに帽子や日傘、サングラスなどを組み合わせることで、より効果的に紫外線を防ぐことができます。
紫外線対策の詳細については、以下の記事もご覧ください。
顔のたるみの改善策その3:生活習慣を改善する
顔のたるみを防ぐには、外側からのケアだけでなく、身体の内側からのサポートも欠かせません。食事や睡眠など、日々の生活習慣を整えて、肌のハリを維持しましょう。
食生活を見直す
肌の土台となるコラーゲンを増やすには、タンパク質とビタミンCを意識して摂取することが大切です。
栄養素 | 役割 | 含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | コラーゲンの材料となる | 肉、魚、乳製品、卵 など |
ビタミンC | コラーゲン生成をサポートする | 赤ピーマン、ほうれん草、キウイ など |
睡眠の質を高める
不規則な睡眠は、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンの生成を妨げます。
特に眠り始めの3時間は、皮膚の修復を促す成長ホルモンが多く分泌されるといわれているため、深く眠ることが重要です。
毎日できるだけ同じ時間に就寝し、寝る前のスマートフォンやPCの使用を控えると質の良い睡眠につながります。
顔のたるみの改善策その4:表情筋のトレーニングをする

表情筋が衰えると、フェイスラインが下がり、顔全体がたるんで見えてしまいます。たるみ改善を目指すなら、日々の生活に表情筋トレーニングを取り入れてみましょう。
あいうえお体操
おすすめは、口の動きを大きく使う「あいうえお体操」です。発声しながらしっかり動かすことで、普段使わない筋肉が鍛えられます。
- 口を大きく開けて「あ」と発声し、5秒キープ
- 口角を引き上げて笑顔の形で「い」と発声し、5秒キープ
- 唇を突き出し、頬をすぼめながら「う」と発声し、5秒キープ
- 口角をさらに引き上げて「え」と発声し、5秒キープ
- 唇を前に突き出して「お」と発声し、5秒キープ
3回を1セットとし、複数回繰り返しましょう。
口・目の周りのトレーニング
口周りと目の周りの表情筋を同時に鍛えられるエクササイズです。日常生活ではあまり使わない筋肉を動かすことで、たるみやほうれい線のケアに役立ちます。
- 目と口をしっかり閉じたまま、上下の唇を突き出してキュッとすぼめ、3秒キープ
- 目を大きく開き、口をすぼめたまま頬をぷーっと膨らませる。この動きを5回ほど繰り返す
顔のたるみの改善策その5:頭皮ケアをする
顔と頭皮は一枚の皮膚でつながっているため、頭皮が硬くなったりたるんだりすると、顔のたるみにつながります。顔のリフトアップを目指すなら、頭皮ケアも欠かせません。
頭皮マッサージをする
頭皮は意外とコリがたまりやすい部分です。マッサージで頭皮をほぐし血行を促進することで、肌のハリやたるみ予防につながります。
指の腹で、頭頂部からこめかみ、後頭部に向かってやさしくもみほぐすようにマッサージしましょう。
頭皮マッサージの効果や方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
美容ギアを使う
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気の刺激で筋肉を動かす美容機器です。普段あまり使われない深層の筋肉までアプローチできるため、顔の引き締めやリフトアップ効果が期待できます。
例えば、DEMI DO「TILLET SMART-GEAR(ティレット スマートギア )」は、EMSだけでなくイオン導入やラジオ波などの機能が搭載されています。頭皮ケアと同時にスキンケアのサポートもできる多機能アイテムです。
ティレット スマートギアの機能や使い方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
顔のたるみは、加齢や生活習慣によって誰にでも起こりうる変化です。しかし、日常生活の中で意識してケアを取り入れることで、たるみの改善につながり、ハリのある若々しい印象を保つことができます。
具体的には、スキンケアの見直しや紫外線対策、表情筋のトレーニング、頭皮ケアなど、複数のアプローチを組み合わせることが大切です。自分に合った方法を、無理のない範囲で続けていきましょう。