髪と頭皮の基礎理論髪の基礎知識 vol.16 髪の4つの結合

髪を形づくるケラチンタンパクは、アミノ酸がつながったポリペプチドからできています。ポリペプチド同士をつなげている4種類の結合について解説します。

水素結合:髪を濡らすと簡単に切れてしまいますが、乾かすとまたつながる結合です。ヘアカットの際、髪を濡らすと水素結合が切れ、髪が軟らかくなります。/塩(イオン)結合:髪は弱酸性といわれるpH4.5~5.5が1番安定していますが、pHが変化する塩結合(イオン結合)が切れて髪が傷みます。/シスチン(S-S)結合:パーマはこの結合を利用しています。1剤(還元剤)で結合が切れ、2剤(酸化剤)でつなげています。この結合が切れたとき髪はかなり軟らかくなり(軟化)、特有のにおいがします。/ペプチド結合:髪の命といっていいつながりで、この結合が切れると2度と戻りません。枝毛はこの結合が切れたことからできます。
ポイント
  • パーマはこのうち①、②、③の結合を切断・再結合することでかかります!