髪と頭皮の基礎理論頭皮の基礎知識 vol.2 皮膚の構造

皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織の3つの部分に区別され、それぞれに役割があります。皮膚(頭皮)の状態は毛髪の成長に大きく関与しています。

皮膚(表皮・真皮・皮下組織)のイメージ
表皮
表皮は外部刺激から皮膚を守るバリアです。表皮の状態が悪くなるとバリア機能が失われ、外的刺激によるダメージが真皮へと進行していきます。
真皮
真皮はコラーゲンやヒアルロン酸などから成っており、神経や血管が張り巡らされています。真皮は皮膚の大部分を占めており、肌のハリや弾力を生み出しています。毛髪の源となる毛球部はここに存在しています。
皮下組織
皮下組織は主に皮下脂肪が存在しており、表皮と真皮を支えクッション・体温調整の役割を果たしています。
皮膚の豆知識
  • 面積:16,000cm2(大人の平均)→畳約1畳分の広さ
  • 重さ:体重の約8% 体重50kgの人で約4kg→2Lペットボトル2本分
  • 厚さ:平均1.4mm(皮下組織を除く、表皮と真皮の厚さ)
    一番厚い部位は頭頂部(2.35mm)、一番薄い部位はまぶた(0.60mm)、手のひら(1.11mm)、足のうら(1.55mm)
  • 等電帯:pH5.5~6.5(一日中変動する)
  • その他:一日に人間に必要なビタミンDを生成するには、小指の先が約15分ほど日光にあたるだけで十分
    皮膚呼吸作用は肺の1%程度