【梅雨の髪悩み】まとまる髪で広がりとうねりを解消する方法

梅雨に入ると、髪の広がりやうねりが気になって、朝のスタイリングがうまくいかない……そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。湿気に負けず、まとまりのある髪を保つためには、正しいケアがポイントです。今回は、梅雨の時期におすすめのヘアケアや髪型をわかりやすく紹介します。
目次
梅雨の季節に髪がまとまりにくくなる原因

梅雨の時期に髪が広がったり、うねったりする原因は、湿気の影響です。髪の主成分であるケラチンは、「水素結合」と呼ばれる弱い結びつきによって形を保っています。しかし、湿度が高くなると空気中の水分が髪に吸収され、この水素結合が切れてしまうのです。髪の構造が不安定になると、膨張して広がりやすくなり、くせが強調されます。
特に、くせ毛の髪は断面が楕円形や扁平な形をしているため、湿気の影響を受けやすい傾向にあります。また、ダメージを受けた髪はキューティクルが傷ついているため、水分を吸収しやすく、さらに広がりが生じやすくなります。
くせ毛の原因には、生まれつきの体質だけでなく、加齢や栄養不足、日々のダメージも関係しています。生まれつきのくせ毛を完全に直すことは難しいですが、適切なケアを行うことで、まとまりやすい髪へと近づけることができるでしょう。
梅雨時の髪の広がりを防ぐ方法

日々のケアを少し工夫するだけで、扱いやすい髪を保てます。梅雨の時期でもまとまりのある髪を目指すための具体的な対策を知っておきましょう。
インバストリートメントでしっかり保湿する
インバストリートメントを適切に使用することで、髪の水分バランスが整い、まとまりやすい状態を保てます。インバストリートメントの正しい使い方は、次のとおりです。
1.シャンプー後はしっかりすすぐ
シャンプーが残るとトリートメントの浸透が悪くなるため、しっかり洗い流します。
2.髪の水気を取る
軽く水分を取ることで、トリートメントの効果が高まります。
3.毛先から中間にかけてなじませる
乾燥しやすい毛先から塗布し、コームなどを使い中間部分まで均一になじませます。
4.頭皮につかないよう注意する
髪全体になじませますが、頭皮にはつけないようにしましょう。
5.製品の使用方法に放置時間が記載されている場合は、指示に従って時間を置く
タオルやシャワーキャップで頭を包み、製品の指定時間を守って浸透させます。放置時間が長過ぎると、ヘアカラーの色落ちにつながることもあるため注意が必要です。
6.しっかりすすぐ
ぬるぬる感がなくなるまでしっかり洗い流し、仕上げます。
ドライヤーでしっかり乾かす
濡れた髪を放置すると、開いたキューティクル同士がこすれて傷みやすくなり、広がりやすい状態になります。頭皮も湿ったままだと雑菌が繁殖しやすくなるため、入浴後はすぐにドライヤーをかけてしっかり乾かすことが大切です。ドライヤーの正しい使い方は、下記を参考にしてください。
1.タオルドライ
髪の水分が滴らない程度に、やさしくタオルで水気を取ります。
2.強温風で根元から乾かす
頭頂部や頭皮を中心に、風を当てながら乾かします。
3.8割ほど乾いたらアウトバストリートメントを塗布
毛先を中心に塗り、なじませます。
4.弱温風でブロー
ブラシを使って、毛流れを整えながら仕上げていきます。
5.冷風で仕上げる
最後に冷風を当てて、髪を落ち着かせます。
ドライヤーを使う際は、風を1か所に当て続けないよう、小刻みに動かしながら乾かすことがポイントです。キューティクルの流れに沿って上から下に風を当てることで、髪表面がなめらかに整います。
また、ドライヤーは髪から約10cm離して使うようにしましょう。ポイントを押さえることで、髪へのダメージを最小限に抑えながら、湿気に負けない美しい仕上がりを目指せます。
アウトバストリートメントで湿気から髪を守る
梅雨時の広がりやうねりを防ぐためには、ドライヤー前や仕上げに使うアウトバストリートメントも重要なアイテムです。髪をまとまりやすくするタイプを選ぶと、スタイリングが格段にしやすくなります。
髪の量が多い方は、ドライヤーをかける前に毛先にアウトバストリートメントをなじませるのがおすすめです。粗めのコームで全体にしっかり行き渡らせたあと、髪が8割ほど乾いた段階で、もう一度毛先を中心に重ね付けを行うと、しっとり感が長持ちしやすくなります。
一方で、髪の量が普通~少なめの方は、重ね付けをすると重く見える可能性があるため、ドライヤー前の1回のみで十分です。適量を守ってなじませることで、ベタつかず自然な仕上がりが期待できます。
湿気に強いアウトバストリートメントは「フローディア リペアエマルジョン」がおすすめです。
REPAIR EMULSION(リペアエマルジョン)

うねりの原因となる髪内部の乱れを補修し、 扱いやすくまとまりのある艶髪へ
こんな髪質の方へ>
・うねり/クセが気になる方
・朝のスタイリングの時間を短くしたい方
・コテ/アイロンを使われる方
・サロントリートメントの効果を長持ちさせたい方
スタイリング剤を使う
スタイリング剤を使って、髪の表面をコーティングすることで水分の侵入を防ぎ、広がりやうねりを抑えられます。
髪を巻いたり、アップスタイルに仕上げたりする際は、スタイリング剤を使うことで形をキープしやすくなります。
ぺたんとしやすい前髪も根元に軽く付ければ、ふんわりとした立ち上がりをキープしやすくなり、湿気によるベタつきを抑えることが可能です。
サロンで縮毛矯正する
くせ毛をストレートに整えることで、湿気による広がりをぐっと抑えられます。ただし、縮毛矯正は強い薬剤と熱を使うため、髪に負担がかかります。特にブリーチをしている髪には、ダメージが大きくなりやすいため施術を避けるほうが良いでしょう。
最近では髪への負担を抑えた「酸性ストレート」も注目されています。従来のアルカリ性の薬剤に比べて髪にやさしく、仕上がりも自然なため、ダメージが気になる方にも人気です。
梅雨の季節におすすめのヘアスタイル

湿気で髪が広がりやすい梅雨の時期は、スタイリングが思うように決まらずストレスを感じることもあるでしょう。そんなときは、無理に抑え込もうとせず、広がりが目立ちにくいヘアスタイルに変えるのもひとつの方法です。下記で、梅雨にぴったりの髪型をいくつか紹介します。
・ハーフアップ

ボブやミディアムの方におすすめしたい、定番スタイルです。顔まわりの髪をすっきりまとめながらも、下ろした髪でナチュラルな印象を残せます。
・ポニーテール

髪をひとつにまとめるシンプルなアレンジで、湿気による広がりを感じにくくなるでしょう。高めの位置だけでなく、低めにゆるく結ぶスタイルも落ち着いた印象でおすすめです。
・アップスタイル

ロングヘアの方に向いているのが、髪をまとめてお団子にしたり、ヘアクリップで留めたりするアップスタイルです。首まわりがすっきりするため、蒸し暑い日にも快適に過ごせます。
・おさげスタイル

編み込みや三つ編みでまとめるおさげスタイルは、湿気の影響を受けにくく、髪型が長時間崩れにくいのが特徴です。ナチュラルで可愛らしい印象も与えられます。
湿気に悩む梅雨の時期は、髪質や長さに合わせたスタイルを選ぶと、ストレスを軽減しながらおしゃれを楽しめます。
雨の日の髪型は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
梅雨の湿気による髪の広がりやうねりは、正しいケアと工夫でコントロールできます。日々のトリートメントやドライ方法、スタイリング剤の活用に加え、髪型を変えるのも効果的です。自分に合った対策を取り入れて、梅雨の時期も快適に過ごしましょう。