髪の分け目が薄く見えるのはなぜ?原因と印象が変わるおすすめの対策を紹介

鏡を見たときに、「なんだか髪の分け目が気になる……」と感じたことはありませんか。いつも同じ位置で髪を分けていると、気づかぬうちに頭皮が目立ちやすくなり、全体の印象にも影響を与えることがあります。今回は、髪の分け目が薄く見える原因や、印象を良く見せるためのケア方法やスタイリングのコツを紹介します。
目次
髪の分け目が薄くなるのはなぜ?

髪の分け目が薄くなる背景には、さまざまな要因が関係しています。日々のヘアスタイルや生活習慣、加齢による変化など、複雑に絡み合って起こるのです。まずは、髪の分け目が薄くなってしまう理由をみていきましょう。
同じ分け目を続けることによる頭皮への負担
毎日決まった場所で髪を分け続けると、髪の毛が常に同じ向きに引っ張られる状態になり、頭皮の一定の部分に負担が集中してしまいます。そのため、いわゆる「牽引性脱毛症」と呼ばれる抜け毛の原因になることがあります。
特に、ポニーテールやオールバックなど、頭皮にストレスがかかる髪型を日常的にしている方は注意が必要です。
また、髪の分け目は汗や紫外線をはじめ、パーマやカラーリングで使用する薬剤といった外部からの刺激を受けやすく、ダメージが蓄積しやすい部分です。
紫外線対策を意識したり、パーマやヘアカラーの回数を見直したりするなど、頭皮に負担がかからないよう工夫しましょう。
髪の毛のクセによる分け目の偏り
同じ分け目を長期間続けていると、髪の毛の生え方にクセがついてしまうことがあります。このクセによって、髪が特定の方向に寝てしまい、ふんわり感が失われてペタンとした印象になってしまいます。
その結果、髪の分け目周辺のボリュームが減り、薄毛に見えてしまうのです。
加齢とストレスの影響
年齢を重ねることで、髪のハリやコシが失われ、全体的なボリュームも低下しがちです。特に髪の分け目部分は、薄毛が目立ちやすいため、加齢による髪質の変化が気になりやすい部分です。
さらに、ストレスや生活習慣の乱れ、睡眠不足、運動不足なども、頭皮の血流を悪化させる原因になります。必要な栄養が頭皮まで行き渡りにくくなることで、髪が細くなったり、抜けやすくなったりすることもあるため気を付けましょう。
髪の分け目を目立たなくする方法

髪の分け目にクセがつくと、新しい分け目が定着しにくくなります。そのため、無理に分け目を変えようとせず、スタイリングで工夫するのも有効です。ここでは、髪の分け目を目立たなくする方法を紹介します。
ブローでトップにふんわり感を出す
髪の分け目が目立つときは、ドライヤーを活用してトップにボリュームをもたせましょう。ただし、つむじ付近は髪が割れやすいため、風の当て方に工夫が必要です。
髪の毛についたクセを直す際は、普段の分け目とは反対側からドライヤーの風を当てて乾かすと効果的です。ドライヤーをうまく活用することで、根元が立ち上がりやすくなり、ふんわりとした仕上がりになります。
また、ドライヤーを使う際は、髪の根元をもち上げながら温風を当てて、最後に冷風で形を固定すると、髪全体の立体感をキープしやすくなります。
パーマやヘアアレンジで分け目を自然にカバーする
パーマやヘアアレンジで髪型を工夫して、髪の分け目をカバーするのもおすすめです。例えば、前髪を上げてポニーテールにしたり、髪をゆるく1つにまとめたりすることで、髪の分け目を自然に見せることが可能です。
手ぐしで髪を整えながら後頭部にボリュームを出すと、フェミニンでこなれ感のある雰囲気を演出できます。
毛流れのクセが強くてアレンジがうまくいかない場合は、パーマをかけて逆方向に流れをつけてみるのもおすすめです。緩やかなウェーブを加えることで、立体感が出て分け目の印象も和らぎます。
ジグザグ分けで分け目をぼかす
髪の分け目を目立たなくする方法のひとつに、ジグザグ分けがあります。まっすぐに分けるよりも動きが生まれ、分け目の直線的な印象が和らぐのが特徴です。髪がふんわりと立ち上がり、立体感をつくり出せます。
ジグザグに分けるときは、コームや指先を使って前髪からつむじの方向に向かって軽くジグザグに髪を分けていきましょう。指で分けると、ラフでこなれた仕上がりになり、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
簡単3ステップ!髪の分け目を変える方法

髪の分け目のクセが定着しないようにするには、約3か月を目安に分け目を変えるのがおすすめです。ただし、手の込んだヘアアレンジではない場合は、1週間ごとに分け目を変えると良いでしょう。ここでは、髪の分け目を変えて印象アップを目指す方法を紹介します。
ステップ1.髪の毛の分け目を決める
髪の分け目によって顔の印象が大きく変わるため、理想とする雰囲気に合わせて分け目の位置を調整しましょう。分け目をどこにするか迷った際は、目の位置を考慮するのもおすすめです。
例えば、目の位置が高いほうに合わせて分け目をつくると、反対側の目が下がって見えずに済みます。どちらの目の高さも変わらない場合は、自分が気に入っているほうの目の位置に合わせて分け目をつくると良いでしょう。
右分けにするとミステリアスで女性らしい印象、左分けにすると周囲の方にやさしくて知的な印象、センター分けにすると美人で大人っぽい雰囲気を演出できる、ともいわれます。
また、利き顔(笑ったときに口角が上がる側)のほうで分け目をつくることで、すっきりとした印象になります。
ステップ2.分け目の比率を考える
髪をどの位置で分けるかによって、顔まわりの印象が大きく変わります。例えば、顔の中心から少しずらした「6:4」のバランスなら、ナチュラルで落ち着いた雰囲気になります。毛先にカールを付けると、女性らしい印象を与えられるのもポイントです。
少しシャープに見せたい方には「7:3」のバランスがおすすめです。王道の比率といわれているため、迷ったときはまず試してみると良いでしょう。
さらに、スタイリッシュでクールな印象を与えたい方は、「9:1」の比率に挑戦するのもおすすめです。かき上げ前髪やワンレンスタイルを組み合わせれば、洗練されたモードな雰囲気に近づけます。
ステップ3.ドライヤーでブローする
髪を洗った後や、髪を軽く湿らせた状態は、新しい分け目をつくる絶好のタイミングです。乾いた髪よりも、濡れた状態のほうがクセがつきやすく、スタイリングしやすくなります。髪の分け目を目立ちにくくするブローのやり方は、以下の通りです。
- 髪全体を水で濡らしてから、タオルで水分をやさしく拭き取り、コームでとかしておく
- 分け目の位置を決めてから、コームの持ち手部分を使って分ける
- 髪の毛を軽く引っ張りながらドライヤーの風を当てる
ブローする際に髪を左右に軽く引きながら根元からドライヤーの温風を当てるのがポイントです。髪の毛を引っ張ることで、髪がふんわりと立ち上がりやすくなります。仕上げに冷風を当てると、スタイルが崩れにくくなります。髪の流れやクセで思うように分け目が変えられない場合は、美容師に相談するのもおすすめです。
まとめ
髪の分け目が薄く見える原因には、髪への負担や髪質、生活習慣、加齢による変化などがあげられます。とはいえ、ブローの仕方や分け目の工夫、パーマやヘアアレンジを試すことで、見た目の印象を変えることができます。
また、頭皮への負担を和らげるためには、ときどき分け目を変えてみるのもおすすめです。若々しい印象を与えたい方は、今回紹介した方法をぜひ試してみてください。