髪色のトーンとは?理想の明るさのための基礎知識とおすすめスタイル

髪色のトーンとは?理想の明るさのための基礎知識とおすすめスタイルの写真

服装規定の厳しいアルバイト先や就職先では、髪色にも明確な基準が設けられていることがあります。髪色を客観的に判断するための基準が、「トーン」です。

髪色について指摘されたことのある方は、「トーン?7とか12とか、何の数字?」と疑問を持った経験があるのではないでしょうか。

今回は、髪色のトーンや数字が表す意味について、おすすめのヘアスタイルとともに解説します。

髪色の「トーン」とは?

髪にカラーチャートを当てている画像

「トーン」とは、髪色の明るさと彩度のことを指す単位のことです。1~20の範囲で表現され*、数字が大きいほど明るい色を意味します。

*メーカーによって異なる。

髪色のトーンについて、数値ごとの大まかなイメージは以下の通りです。

見た目トーン
地毛5~7トーン
少し茶色8~9トーン
ブリーチなし~14トーン
ブリーチあり~20トーン
カラーチャートの画像

生まれつき黒髪が多い日本人は、地毛が5~7トーンの方がほとんどです。黒染めしてトーンダウンさせた方など、人によっては4以下の数値となる場合もあります。

一般的には、3~16の範囲がカラーで使用されています。14トーンまではブリーチなしでも可能ですが、15トーン以上になると、基本的にはブリーチが必要です。

ただし、あくまで基準にすぎないことを理解しておきましょう。トーンの数字を目安に染めても、必ずしも同じ明るさになるとは限りません。髪質やベースとなる髪色によって、色味は変わる場合があります。

サロンでは美容師がお客様の要望や髪質、現在の髪色などを総合的に判断して、イメージに近づけるように薬剤を調節して染めます。

学生におすすめのトーン

大学生や専門学生になれば、ほぼ自由に染められるようになります。ファッション系や美容系など、進学先によってはヘアカラーやスタイルも勉強の一環となる場合もあります。

学生が髪色を決めるときのポイントは、バイト先やタイミングを考慮することです。例えばバイト先が厳格さを重視する企業・公的機関の場合、ある程度落ち着いた色味や清潔感が求められます。

就職活動を行うときも、多くの業界では落ち着いた清潔感のあるヘアカラーやスタイルが適切です。地毛に明るさをプラスしたいなら、6~7トーンあたりに抑えましょう。就活生の場合は、さらに落ち着いた4~5トーンあたりが好印象を与えます。

社会人におすすめのトーン

社会人となれば、職業が髪色の自由度に大きく影響します。最近は働きやすさや多様性の観点から髪色規定がゆるい企業も増えつつありますが、完全に自由とは限りません。

職場によっては、「髪色のトーンは〇〇まで」と明確な基準が設けられているので、就業規則などを確認しましょう。

職場のスタンスごとの大まかな目安は、以下の通りです。

髪色規定が厳しめの職場6~7トーン
髪色規定がゆるめの職場10~11トーン

あくまで目安のため、髪質や元の髪色次第で数値よりも明るく見えることがあります。自分の髪色が適切か判断しにくいときは、上司や先輩に相談し、客観的な意見をもらうことが大切です。

トーン別おすすめスタイル

髪色のトーンを変えると、今までとは異なる印象のファッションが似合うようになります。ヘアスタイルも、髪色のトーンに合わせて変えてみましょう。

ここでは、大まかなトーン別におすすめのスタイルを解説します。

暗めカラー(5~7トーン)

オリーブグレージュの画像

5~7トーンは、地毛に近い暗めのカラーです。暗めのカラーを選ぶときは、全体が重たい印象にならないようなヘアスタイルを選ぶと、おしゃれに仕上がります。

例えば、ボリュームを抑えたコンパクトなボブに6トーンの暗めのカラーを合わせると、すっきりとした透明感のあるスタイルとなります。

また、軽くてアクティブな印象のショートもおすすめです。重く見えないため、ヘアオイルで髪にツヤを加えてスタイリッシュに仕上げられます。

自然&やわらかなスタイル(8~9トーン)

8~9トーンの画像

明るさを抑えつつ色味もしっかり出したいなら、ほんのり明るめの8~9トーンが適しています。セミロングに8トーンのベージュブラウンを合わせると、ヘアアレンジも楽しみやすくなります。

顔周りにレイヤーを入れて小顔効果を出すと、最近人気の韓国風ファッションにも合わせやすくなるのでおすすめです。大きめのパーマやリバース巻きも似合います。

明るめカラー(10~12トーン)

ヌーディーピンクベージュの画像

10~12トーンは、明るめでミルクティーやピンクなどの色味がはっきりと出やすい色です。可愛らしさと大人っぽさを両立させたいなら、清楚なミディアムヘアに10トーンのピーチピンクを選んでみましょう。

ピンクカラーはトレンド感も出せるので、今っぽいファッションが好きな方にもおすすめです。

ハイトーンカラー(13~15トーン)

13~15トーンの画像

13~15トーンは、かなり明るめの色です。全体的に軽やかな仕上がりになるので、ゆるめのウェーブや外ハネなど、動きのあるスタイルにするとやわらかな印象を演出できます。

優しい雰囲気に仕上げたいときは、ベージュにミルクティー風の明るさをプラスした、14トーンがおすすめです。ホワイト系のカラーが全体をやわらかくしてくれるので、おしゃれに仕上がります。

髪色のトーンを選ぶ際のポイント

ヘアカラーをしている画像

トーンは絶対的な指標ではなく、あくまで目安です。色がどのように出るのかは、髪質など条件によって変わることを理解しておきましょう。

ここでは、トーン選びのポイントを3つ解説します。

髪の細さに合ったトーンを選ぶ

明るく見えるかどうかは、髪の細さによっても変わります。髪が細い方は、通常よりも低めのトーンを選ぶとイメージに近づけやすくなります。

反対に、髪が太めの方は高めのトーンがおすすめです。1本1本の存在感がしっかりとしており、暗めに見える分、高めのトーンでオーダーしたほうがイメージに近い色味に仕上がります。

色味によって発色が異なることを理解しておく

どのようなカラーを選ぶかによって、明るさの出方が変わります。傾向としては、赤みの強い暖色系のほうが暗い印象に仕上がりやすいといえます。明るい雰囲気にしたいときは、高めのトーンを設定しましょう。

青みの強い寒色系は発色しにくいため、しっかりと色味を出すためにはトーンを上げる必要があります。

まとめ

髪色の明るさを数値で表すために使用される単位が「トーン」です。数字が大きいほど明るく、一定以上はブリーチを使用しなければ実現できません。

髪色規定が厳しい職場で働くときや就活時は、トーンを参考にカラーの要望を美容師に伝えましょう。ただし、髪質などによって多少異なるので、自分に合ったトーンはどの程度の数字なのか、担当の美容師と相談することが大切です。

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