髪のスキンケア化!今注目の「スキニフィケーション」とは?基本とケア方法を解説

最近「スキニフィケーション」が注目されています。しかし、スキニフィケーションという言葉を目にしたことはあっても、具体的にはどのようなものなのかがわからない方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、スキニフィケーションの概要や取り入れ方などについて解説します。
目次
スキニフィケーションとは

スキニフィケーションとは、スキンケアの発想を髪や頭皮に応用する考え方です。肌が加齢や生活習慣で老化することは広く知られていますが、実は髪や頭皮も同じように老化します。
髪や頭皮が老化すると、髪のツヤやボリュームが落ちてしまったり、頭皮トラブルが起こりやすくなったりします。そのため、美容業界で「髪も肌と同じようにケアする」というスキニフィケーションの考え方が広がっているのです。
スキニフィケーションに欠かせない要素

ここでは、スキニフィケーションの欠かせない要素について4つ紹介します。
洗浄
髪や頭皮の健康を維持するには、まず頭皮環境を整えることが重要です。しっかりと洗浄し、余分な皮脂や汚れを落としましょう。
ただし、汚れを落としたいからといって洗浄力が強すぎるシャンプーなどを使うと、頭皮が乾燥したり炎症を起こしたりするおそれがあります。アミノ酸系シャンプーなど、低刺激のヘアケア製品を使用しましょう。
保湿
頭皮が乾燥すると、頭皮のバリア機能が低下してフケやかゆみが出たり、髪がパサついたりするため保湿も欠かせません。
頭皮用ローションや美容液などを使って、うるおいを与えましょう。ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどの保湿成分が配合された製品がおすすめです。
紫外線対策
頭皮や髪に紫外線が当たると、頭皮が乾燥したり、髪のキューティクルがダメージを受けてパサついたりします。また、ヘアカラーの褪色の原因にもなるので、紫外線対策を意識しましょう。
頭皮や髪の紫外線対策には、外出時は帽子を着用する、日傘をさす、髪にも使えるUVスプレーを使うなどの方法が有効です。
血行促進
頭皮や髪の健康維持に必要な栄養は、頭皮の血管を流れる血液によって届けられます。血行が悪くなると栄養が十分に届かず、薄毛・抜け毛や髪のボリュームダウンにつながるため、頭皮の血行を良くすることも重要です。
頭皮マッサージやヘッドスパを行う、頭皮をすこやかに保つために開発されたヘアケア製品を使う、運動するなどして、頭皮の血行を促しましょう。
あなたは大丈夫?頭皮の健康状態をチェック
健康的な頭皮と髪を手に入れるためには、頭皮環境を整えることが大切ですが、「自分の頭皮は健康なのか?」と疑問をもつ方もいるでしょう。そのようなときは、以下の項目で当てはまるものがないかをチェックしてみてください。
- 頭皮が黄色っぽくくすんだり、赤くなったりしている
- 頭皮が乾燥していて、乾いたフケやかゆみなどが出ている
- 頭皮がベタついていて、脂っぽいニオイがする
- 頭頂部が硬く、指でつまむのが難しい
1つでも当てはまる場合、頭皮環境が乱れている可能性があるため、ケアを見直してみましょう。
毎日の習慣にスキニフィケーションを取り入れる方法

スキニフィケーションを具体的にどう取り入れるか、5つの方法を紹介します。
正しいシャンプーをする
スキニフィケーションのためには、正しい方法でシャンプーをすることが重要です。以下の手順を参考に、日々のシャンプーのやり方を見直してみましょう。
- 髪を濡らす前にブラッシングを行い、髪についた汚れをある程度落とす
- 38℃前後のぬるま湯を使い、しっかりと予洗いを行う
- シャンプーを手のひらに出して泡立て、頭皮につける
- 指の腹を使い、やさしくマッサージするように洗う
- 頭皮を洗っていた時間の倍くらいの時間をかけ、すすぎ残しがないように洗い流す
- 毛先を中心に、髪にトリートメントをなじませる
熱いお湯を使ったり、すすぎ残しがあったりすると、頭皮に負担がかかるので注意しましょう。
頭皮用の美容液を使う
頭皮用の美容液を使うことも、スキニフィケーションの一環です。頭皮用の美容液とは、頭皮にうるおいを与え、乾燥によるトラブルを防ぐために使われるアイテムです。
使用の際にマッサージを行うことで、血行促進効果や頭皮への浸透促進も期待され、健康的な頭皮や髪を育むのに役立ちます。
髪にも使える日焼け止めを使う
紫外線は頭皮にも髪にもダメージを与えるため、スキニフィケーションを取り入れるには紫外線対策も必須です。
帽子や日傘を使うだけでなく、頭皮や髪にも使える日焼け止めを使うのも良いでしょう。頭皮や髪にも使える日焼け止めには、ミストタイプ・スプレータイプ・オイルタイプ・ミルクタイプ・セラムタイプなどいろいろな種類があります。
このうちミストタイプやスプレータイプは手が汚れにくく、気軽に使いやすいのが特徴です。オイルタイプやミルクタイプは、髪の保湿や補修に役立つものが多い傾向にあります。
機能だけでなく使い心地なども比較して、自分に合うものを選びましょう。
セルフマッサージをする
頭皮のセルフマッサージを行うのもおすすめです。血行促進やリラックス効果が期待できます。基本の手順は次の通りです。
- 手のひらで頭皮全体を動かしてもみほぐす
- 手の根元を耳の上あたりに当てて、前後に動かす
- 手の根元を耳の後ろから襟足付近に当ててもみほぐす
- 手の根元を前髪の生え際に当ててもみほぐす
- 手をかさねて頭頂部に当てて軽く押さえ、前後左右に動かしてもみほぐす
就寝前に行うか、シャンプーをするついでに行うと良いでしょう。
ヘッドスパをする
美容室でヘッドスパを受けるのも良いでしょう。炭酸水やオイルなどを使って、頭皮をもみほぐしたり、汚れを落としたり、うるおいを与えたりするため、頭皮環境改善に役立ちます。
アロマオイルなどを使ったリラクゼーション効果が高いヘッドスパや、髪を濡らさないドライヘッドスパもあるので、自分の好みに合うものを探してみましょう。
定期的に美容室でヘッドスパを受けるのが難しい場合は、市販のマッサージブラシや炭酸シャンプーなどを使って自宅でケアを行う方法もあります。
まとめ
頭皮や髪も、肌と同じように年齢や外的要因が原因で老化します。スキニフィケーションを取り入れて頭皮環境を整え、健康的な頭皮や髪を手に入れましょう。












