日焼けは髪に大きな影響を与える!日焼けの防止法やアフターケアの方法を紹介

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日焼け(紫外線)は髪にもさまざまな影響を与えてしまいます。特にヘアカラーをしている方は、日焼け前から髪のキューティクルにダメージがあるため、念入りな対策やアフターケアが必要です。今回は日焼けが髪に与える影響や日焼け対策のポイントなどを解説します。うるおいのある髪の毛を維持するためにぜひ参考にしてみてください。

日焼けが髪に与える影響

ロングヘアの画像

日焼けは肌だけでなく髪にも大きな影響を与えます。紫外線を受けると髪の毛のキューティクルが剥がれ、乾燥やパサつきによりツヤ、なめらかさが低下してしまうのです。

また、頭皮が炎症を起こすとかゆみの原因になり、枝毛や切れ毛、抜け毛を引き起こす可能性もあります。

まずは日焼けが髪にどのような影響を与えるのか、みていきましょう。

乾燥やパサつき

紫外線は髪の乾燥を引き起こす要因です。

髪の毛は大きく分けると3つの部分で構成されています。一番外側がうろこ状のキューティクル、中間部が繊維状のコルテックス、中心はメデュラという芯のような組織です。

コルテックスにはタンパク質や水分、紫外線を吸収するメラニンが含まれているのに対して、キューティクルにはメラニンがなく紫外線を吸収できません。

日焼けの影響でキューティクルが剥がれ、コルテックスに含まれる水分が放出されると、髪の乾燥につながります。

ヘアカラーの色落ち

髪の日焼けはヘアカラーの色落ちの原因のひとつとしてあげられます。

ヘアカラーの種類にもよりますが、多くのヘアカラーは染料が髪内部に浸透し、内部で反応して発色します。しかし、髪が紫外線の影響を受けると、反応した染料が分解してしまい色落ちが起こってしまいます。

カラーリングをしていない場合でも、紫外線の影響でメラニン自体が分解してしまうと、髪の色が赤みを帯びたり、茶色がかった色に変わってしまうことがあります。

ツヤやなめらかさの低下

髪の毛が日焼けすると、キューティクルが剥がれます。

一度損傷して剝がれ落ちたキューティクルは、後からどれだけケアをしても再生できません。髪のツヤは、キューティクルの最表面にあるMEAという髪全体の0.1%にも満たない脂質成分によって保たれています。このMEAは紫外線により減少する傾向があるため、常日頃からケアしておくことが大切です。

枝毛や切れ毛の発生

紫外線を大量に浴びると、枝毛や切れ毛になりやすい状態になります。髪の毛を形成しているシスチン結合は、紫外線を受けると酸素との反応で切断されるためです。

また、コルテックスに含まれるタンパク質もダメージを受けるため、枝毛や切れ毛につながります。

かゆみや抜け毛の発生

頭皮が日焼けすると、水分が失われてバリア機能が低下し、外部刺激に反応しやすくなるため、かゆみが生じるおそれがあります。

慢性的に頭皮の炎症が起きると、髪の毛やメラニンを生成する細胞が影響を受け、髪が抜けてしまったり、白髪になったりしてしまう可能性があります。日頃から、頭皮の日焼け防止も意識し、ダメージを最小限に抑えるようにしましょう

髪の日焼けを防ぐ方法

日傘をさす女性の画像

ここでは、髪の日焼けを防ぐ具体的な方法を解説します。

日焼け止めを使用する

髪の日焼けを防ぐには、スプレータイプの日焼け止めを使うのがおすすめです。外出前に髪全体にスプレーし、2~3時間ごとにかけ直すことでより効果が持続します。

日焼け止めを選ぶ際は、SPFやPAの表示を確認しましょう。SPFはUV-B(紫外線B波)を、PAはUV-A(紫外線A波)を防ぐ効果を表す指標です。

長時間の外出や紫外線の強い日は、SPF50以上・PA++++といった、高いUVカット効果のある製品を選ぶようにしましょう。

帽子や日傘を活用する

外出時は、UVカット加工の帽子や日傘を利用することで、紫外線をある程度カットできます。

帽子を選ぶときはUV防止機能があり、つばの広いタイプを選ぶと紫外線をカットできる範囲が広がるのでおすすめです。

また、髪の毛が長い方は帽子でカバーしきれない場合があるため、日傘を利用しましょう。

ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを使う

日頃から、ヘアオイルやアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)で髪の保湿力を高めておくのも効果的です。紫外線や熱によるダメージ、乾燥を抑えることができるでしょう。

特に髪のダメージが激しい方は、油分の多いヘアオイルを使用して保湿しましょう。

洗い流さないトリートメントの使い方を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

日焼けした髪のアフターケア

ブラシで髪をとく画像

日焼けをしてしまったら、アフターケアで髪のダメージを軽減させることができます。ステップごとに解説しましょう。

ステップ1|ブラッシングをする

日焼けによって、頭皮や髪は傷ついた状態になります。シャンプー前にブラッシングをすることで、頭皮の血流を良くし、ダメージからの回復を促しましょう。

まずは毛先からブラシを入れて、引っかかりをほどくようにゆっくりとかします。

次に、ブラシをやさしく頭皮に当て、頭の形に沿うように上から下へ少しずつ移動させながら流していきましょう。

髪の長い方は、首の付け根から上へ向かってやさしくブラッシングすると、頭皮へ続く血流を促進する効果が期待できます。

毛先のもつれを解くことによって、洗髪時の摩擦を軽減し、切れ毛の予防にもつながります。

ステップ2|低刺激のシャンプーで洗う

シャンプーは低刺激の製品を使い、やさしく汚れを落としましょう。低刺激のシャンプーは洗浄成分が抑えられており、肌や髪への刺激に配慮されています。

髪や頭皮の汚れをあらかじめ落とし、シャンプーを髪につけてしっかり泡立てます。指の腹を使って頭皮をやさしく洗い、全体に泡を行き渡らせましょう。

注意点として、熱めのお湯は頭皮を刺激し、乾燥を促進するため、38℃前後のぬるめのお湯を使うことが大切です。

シャンプーで浮かせた皮脂や汚れをしっかりとすすぎ、根元が引き締まったら完了です。

シャンプーの正しい方法は、こちらで詳しく解説しています。

ステップ3|ヘアトリートメントを塗布する

シャンプーで日焼け止めや頭皮の汗、汚れを落としたら、髪の毛に栄養を与えるためにトリートメントを塗布します。

キューティクルがダメージを受けると髪の内部から水分やタンパク質が流出しやすい状態になるため、インバストリートメント(洗い流すタイプのトリートメント)による髪の補修や水分、補修成分の補給が必要です。

頭皮にはスカルプ用トリートメントの使用をおすすめします。

トリートメントについての詳しい情報は、下記の記事をご覧ください。

ステップ4|ドライヤーで乾かす

自然乾燥ではなく、ドライヤーでしっかりと髪の毛を乾かしましょう。自然乾燥は雑菌が髪に付着し、カビが発生するなど髪の毛が痛む原因になります。

ドライヤーは頭皮から10cm以上離し、熱を分散させるように本体を振りながら、まんべんなく温風を当てましょう。

日焼けで頭皮がダメージを受けているときは、刺激を与えないよう冷風で乾かすのがポイントです。

髪の自然乾燥がもたらすデメリットについては、下記の記事で詳しく解説しています。

まとめ

髪が日焼けをすると、乾燥やパサつき、色落ち、抜け毛、切れ毛など、さまざまなダメージが引き起こします。

髪の日焼けを防ぐためには、普段から日焼け止めや日傘などを使って紫外線対策をしましょう。それでも日焼けしてしまった場合は、ブラッシングからシャンプー、トリートメント、ドライヤーまで、アフターケアをしっかりと行うことが大切です。

ダメージを最低限にするためにも、日頃から髪の保湿ケアも欠かさないようにしましょう。

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