ブリーチしたけど自然な黒髪に戻したい!ナチュラルカラーに戻す方法を解説

受験や就職活動に合わせて、明るい髪色を落ち着いた色に戻さなければ……。そんなとき、ブリーチでダメージを受けた髪でも、黒く染められるのか不安に感じる方もいるでしょう。実は、ブリーチ後でも髪のダメージを抑えながら黒髪に近づける方法があります。今回は、ブリーチ後に黒髪に戻す方法や注意点について解説します。
目次
ブリーチから黒髪に戻すことは可能?
ブリーチ後の髪は、髪の内部構造が変化しているため、元の黒髪に完全に戻すのは難しいとされています。表面上は落ち着いた色に見えていても、髪の内側にはブリーチの影響が残っているのです。黒髪に戻す方法としては、主に2つの選択肢があります。
1つ目は、黒染めをして一時的に髪の毛を黒く見せる方法です。2つ目は、時間をかけて髪が伸びるのを待ちつつ、ダメージ部分を徐々にカットしていく方法です。後者は時間がかかりますが、髪への負担を減らしつつ、より自然な見た目に仕上がります。
ブリーチを黒染めする際のリスク
ブリーチした髪を黒髪に戻すことはできますが、さまざまなリスクがあるため注意が必要です。染めた直後は綺麗に見えても、時間が経つと色味が変化したり、髪に負担がかかったりすることもあります。ここでは、ブリーチを黒染めする際に起こりやすい代表的なトラブルについて紹介します。
色落ちが早い
ブリーチにより髪のメラニンが抜けた状態では、カラー剤が髪にうまく染まりにくくなります。そのため、黒染めをしても色が髪に留まりにくく、2週間ほどで明るさが戻ってしまうことも珍しくありません。特に、明るくブリーチした髪ほど、色落ちが早い傾向です。
染めた直後は黒く見えても、気付くと茶色っぽくなったり、ムラが出たりすることもあります。また、髪の状態によって色持ちが異なるため、イメージしていた黒髪とは違った仕上がりになることもあります。
色落ちした後の髪色が綺麗じゃない
ブリーチ後に黒染めをした場合、数週間経つと色が抜けていきますが、その際に髪に残る色が美しいとは限りません。時間が経つにつれて、赤みやオレンジがかった茶色、あるいは緑っぽく見えるなど、思い描いていた色と異なる印象になることもあります。
これは、染めたカラーが色落ちして薄くなったときに、髪の土台となる色が見えてくるためであり、予期せぬ色味に見えてしまうことがあるためです。ブリーチした髪は元のメラニンが失われており、地毛のような自然な黒髪の質感をそのまま再現するのが難しい状態です。
セルフカラーで黒く染めると不自然な印象になることも
市販の黒染め剤を使ってセルフカラーをする方も多いですが、自分で黒染めをすると、思ったよりも真っ黒になりすぎて、不自然な印象になることがあります。
市販の黒染め剤は、誰が使っても一定の仕上がりになるように、配合されている染料も濃く作られています。この特徴が次回カラーチェンジをするときの弊害になることもあります。
また、美容師ならば根元~毛先まで髪の状態に合わせて塗り分けを行いますが、セルフで行った場合、このような調整が難しいため、ムラ染めになりやすいです。その点、美容室では髪の状態に合わせて薬剤を選び、プロの美容師が施術するのでこのようなデメリットは出にくくなります。
カラーシャンプーでは戻せない
黒染めではなく、カラーシャンプーやカラートリートメントで、自然に暗く戻そうとする方もいますが、これらのアイテムには限界があります。そもそもカラーシャンプーは、染めた色を長持ちさせるための補助的な役割であり、髪をしっかり黒く染め上げる力はありません。
また、カラートリートメントやカラーバターも、一時的に色をのせることは可能ですが、効果は2週間ほどといわれています。
ブリーチから元の黒髪に戻るまでにかかる期間
ブリーチした髪を完全に黒髪に戻すには、一定の時間がかかります。髪は1か月で1~1.5cmほどしか伸びないため、元の長さによってかかる期間は人それぞれです。地毛が伸びて完全に戻るまでのおおよその期間は、下記の通りです。
・ショート:約1.5~2年
・ボブ:約2.5~3年
・ミディアム:3~3.5年
・ロング:3.5年以上
髪が伸びていく過程では、根元と毛先で色に違いがみられたり、ブリーチ部分の傷みが目立ってしまったりする可能性があります。そのため、髪を伸ばしている間のヘアケアが重要です。
この期間中は、色ムラや毛先のダメージとも付き合うことになるため、計画的に髪を伸ばしながらケアする必要があります。
ブリーチから自然な黒髪に戻す方法
ブリーチで明るくした髪を黒髪に戻したいけれど、「髪の毛が生え替わるまで3年も待てない」という方もいるでしょう。ここでは、自然な黒髪に近づけるための方法を紹介します。
暗めの地毛カラーにする
地毛に近い控えめなカラーを選んで染めることで、ナチュラルな黒髪に少しずつ戻していく方法です。色落ちしても複数回にわたって染め直すことで徐々に色が定着し、安定した色味になっていきます。
繰り返すごとにカラーの回数が少なくなり、髪への負担も軽くなるのが魅力です。落ち着いたトーンの中でもおしゃれな色味を楽しめるため、髪をいたわりながら地毛に近い色に戻していきたい方におすすめです。
韓国ブラック

ほんのり青みを含んだ黒色に近づけることで、赤みのない綺麗な印象に仕上がります。

Ryo 青みを入れることで透明感が引き出されるため、肌が白く見える効果も期待できます。
ダークグレージュ

黒髪に戻しつつもカラーの個性を楽しみたい方には、ダークグレージュがおすすめです。

Ryo 落ち着いた色味ながら周囲の方と差をつけやすく、重たくなりすぎない抜け感が魅力です。
ナチュラルブラック

地毛のような自然な明るさに仕上がるナチュラルブラックは、真っ黒になりすぎず、重たい印象になりにくいのがポイントです。

Ryo やわらかく上品な仕上がりで、ナチュラルな髪色にしたい方におすすめです。
ブルーグレー

カラーを楽しみながら自分らしさを演出したい方には、ブルーグレーがおすすめです。

Ryo 黒髪に近づけながらも、周囲と差がつくモード感のあるスタイルに仕上がります。
ネイビーブルー

黒髪に戻す前のステップとして人気なのが、ネイビーブルーです。

Ryo 紫色を使って染めることで色落ちしても美しく、長く楽しめるのが魅力です。
ナチュラルブラウン

ナチュラルブラウンは、職場や学校で明るい髪色に染められない方にもおすすめです。

Ryo 明るすぎず暗すぎない絶妙なトーンで、多くの日本人の肌色にもなじみやすく、好印象を与えてくれます。
グラデーションカラーにする
根元の地毛と明るいブリーチ部分の境目をぼかすグラデーションカラーを使えば、ナチュラルな黒髪に戻すことができます。
自然な色味でおしゃれなグラデーションになりますが、境目が曖昧になりやすいので、その後の施術には注意が必要です。同じ美容室で継続してケアを受け、セルフカラーで黒染めをしないようにすると良いでしょう。
また、グラデーションカラーと併用して縮毛矯正をすると、髪へのダメージが大きくなり、髪が切れてしまう可能性があるため注意が必要です。髪を美しく保つには、プロに相談するのもひとつの方法です。おすすめのグラデーションカラーをみていきましょう。
ハイトーン × 暗めカラー
ハイトーンを活かしつつ、根元から中間には暗めのカラーを入れて自然に黒髪につなげていきます。個性的で洗練された印象になり、少しずつトーンダウンしたい方にもおすすめです。
裾カラー風
毛先だけにハイトーンを残し、根元から中間を暗めにすることで、ナチュラルな裾カラー風に仕上がります。黒髪に戻しつつ、さりげないおしゃれを楽しみたい方におすすめです。
髪を短くする
髪を短く整えることで、ブリーチ部分を効率良く減らせるため、地毛への切り替え期間もおよそ2年と短縮できます。
また、落ち着いたトーンのカラーをプラスすれば、より自然な黒髪に近い印象にみせられるでしょう。ダメージを受けた髪の割合も減るため、髪を綺麗に伸ばしたいと考えている方にとっても、無理のない方法といえます。
今回ご協力いただいた美容師

Ryo
Lapis名古屋駅前店
名古屋のハイトーンカラー職人
美容師さん向けのオンラインサロン
【paradox】を運営
豊富な知識と、こだわり抜いた技術で、毎日県外からたくさんのお客様を担当し、ブリーチカラー比率は90%超え
月間技術指名売り上げは300万円
まとめ
ブリーチ後の髪を自然な黒髪に戻すには、暗めのカラーにしたり、グラデーションを活かしたり、カットで整えるなどの方法があります。とはいえ、黒染めやグラデーションにする場合は、セルフカラーでは難しいため美容師に相談するのがおすすめです。
髪の状態に合わせて、プロの力を借りながら、理想の黒髪に戻していくと良いでしょう。