ヘアワックスをつけたまま寝るのは危険!?対応方法とヘアワックスに関するQ&A

ヘアワックスをつけたまま寝るのは危険!?対応方法とヘアワックスに関するQ&Aの写真

仕事で疲れ切って帰ってきた夜、ついついヘアワックスを落とさずに寝てしまった……。そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。ヘアワックスをつけたまま寝てしまうと、髪や頭皮に影響が出ることもあるので注意が必要です。

今回は、ヘアワックスをつけたまま寝てしまうことのリスクや対応方法、ヘアワックスに関するよくある疑問について解説します。

ヘアワックスをつけたまま寝るとどうなるのか?

鏡で自分の髪を見る女性

まずは、ヘアワックスを落とさずに寝てしまうとどうなるのかを解説します。

頭皮が荒れやすくなる

ヘアワックスをつけたまま寝ると、頭皮の環境が悪くなるおそれがあります。

ヘアワックスを落とさずに横になると、セットしたときは髪だけについていたワックスが頭皮にも移ってしまいます。ヘアワックスに含まれる油分が頭皮に付着したまま放置すると、油分が酸化して雑菌が繁殖しやすくなり、肌荒れが起こりやすくなるのです。

頭皮にもともとあった皮脂にヘアワックスの油分が加わることで、より雑菌が増えやすくなります。特に夏場は汗をかいて頭皮の皮脂も増えやすいため、より頭皮環境が悪化しやすいので注意が必要です。

毛穴に入り込んでしまう

髪は「成長期→退行期→休止期」のサイクルで成長します。頭皮環境が正常なら、抜けてもまた健やかな髪が生えてきます。

成長期→退行期→休止期→脱毛期&新生期の説明図

頭皮についたままのヘアワックスが毛穴に入り込んでしまうこともあります。寝返りをうっている間に枕や布団と頭皮がこすれ、ワックスの成分が毛穴にすり込まれてしまうためです。

ヘアワックスの油分が頭皮の毛穴に詰まると、毛穴周辺で炎症を引き起こすなど頭皮環境が悪化し、新しい髪が生えるのを妨げてしまうこともあります。

寝具の汚れにつながる

ヘアワックスをつけたまま寝ると、枕や布団などの寝具に汚れがついてしまうこともあります。寝具についた汚れや酸化した油分が原因で雑菌が繁殖してしまい、頭皮だけでなく寝具も不衛生な状態になるのです。

枕カバーなどを頻繁に交換しない場合、寝具で繁殖した雑菌が頭皮についてしまいます。さらに、雑菌が寝具に残ったままだと、ヘアワックスを落とし損ねた日に限らず、肌や頭皮環境の悪化につながる可能性があります。

ヘアワックスをつけて寝てしまった場合の対応方法

シャワーをする女性の画像

うっかりヘアワックスをつけたまま寝てしまった場合は、翌日の朝に普段よりも念入りにシャンプーをしてワックスをしっかり落としましょう。ここでは、「ヘアワックスを落とさずに寝た後のシャンプー」について解説します。

1.シャンプーをする前にお湯ですすぐ

まずは、ヘアワックスがついた髪をお湯で十分にすすぎます。頭皮についた皮脂や、ヘアワックスに含まれる油分はお湯で溶けやすくなるので、シャンプー前にお湯である程度洗い流すのがポイントです。

シャンプー前にしっかりすすいでおくと、油分が減ってシャンプーが泡立ちやすくなります。すすぐときに、ブラシでとかしながら流しても良いでしょう。

2.シャンプーで汚れを入念に落とす

お湯で髪と頭皮をすすいだら、シャンプーをつけて洗っていきます。シャンプーは手に取ってしっかり泡立ててから頭皮につけるのがコツです。指の腹を頭皮にあてて、頭をもむようにソフトに洗いましょう。

ヘアワックスをつけたまま寝ると、頭皮や髪に油分が多く残った状態になります。油分が多いとシャンプーが泡立ちにくいため、泡立ちの良いシャンプーを使いましょう。

汚れを落とそうとしてゴシゴシ洗うと、髪のキューティクルを傷つけてしまうので、洗い過ぎないようにするのも大切です。頭皮の汚れをしっかり落としたい方は、柔らかい感触のブラシを使っても構いません。

3.シャンプーで2回洗う

髪についたヘアワックスをきちんと落とすなら、2回に分けて髪を洗う「2シャン」がおすすめです。1回のシャンプーで無理に時間をかけて洗うよりも、2回シャンプーをすることでしっかり洗えます。

1回目のシャンプーでは、髪の表面にある汚れを落とすイメージで洗います。日中についたホコリや汚れのほか、髪に残ったヘアワックスをしっかり洗い落としましょう。

続いて2回目のシャンプーでは、頭皮についた皮脂や汚れを洗い落とすイメージです。指の腹でやさしく洗いながら、頭皮マッサージも取り入れると血行も良くなります。

使うシャンプーの量は、今まで1回で使っていた量を半分ずつにして使えば問題ありません。パーツごとに分けて丁寧に洗うことで、汚れもヘアワックスもきれいに洗い落とせます。

4.ドライヤーでしっかり乾かす

シャンプーの後は、必ずドライヤーで髪を乾かしましょう。濡れた髪をそのまま放置すると、湿気によって雑菌が繁殖したり、髪が乾いてパサついたりする原因となり、髪の健康に悪影響を及ぼすおそれがあります

2シャンしてきれいに洗ったら、タオルでやさしく押さえるようにして水気を取ります。その後、ドライヤーで丁寧に乾かしましょう。ドライヤーは髪に近づけすぎず、10cmほど離して使用するのがポイントです

ヘアワックスに関するQ&A

ヘアワックスの画像

ここでは、ヘアワックスをきちんと落とさずに寝てしまったときに気になるQ&Aをピックアップしました。

ヘアワックスをつけたまま寝るとハゲるって本当?

結論からいうと、ヘアワックスをつけたまま寝たとしても、薄毛に直結するというわけではありません。

ただし、ヘアワックスを落とさずに寝ることが習慣化していると、頭皮や髪に油分が多く残った状態が続くことになります。結果として、頭皮環境が悪化して薄毛や抜け毛につながるおそれがあるので注意が必要です。

ヘアワックスを落とさないまま寝てしまうと、頭皮に炎症が起きたり、何らかの感染症にかかったりする可能性も否定できません。頭皮だけでなく、顔などに炎症が広がるケースもあり、薄毛や抜け毛以外のトラブルも起きかねないので気を付けましょう。

カラーやパーマをした日にヘアワックスを使っちゃったときはどうする?

美容室でカラーやパーマなどの施術をした日は、色やパーマを定着させる目的でシャンプーをしないように指導されることもあります。

スタイルの持ちを良くするためには基本的に洗わないのが一番ですが、仕上げにヘアワックスを使った場合はシャンプーをしたほうが良いでしょう。

まとめ

ヘアワックスをつけたまま寝てしまうと、ヘアワックスの油分や皮脂が酸化して頭皮環境が悪化したり、寝具が汚れて不衛生な状態になったりすることがあります。うっかりそのまま寝てしまったら、次の日の朝に2シャンをしてしっかり洗い流しましょう。

ヘアワックスをつけたまま寝ることが習慣化すると、将来的に薄毛や抜け毛が増えるおそれもあります。毎日きちんと洗うのが理想的ですが、つけたまま寝てしまったら適切にケアして頭皮環境を整えましょう。

ヘアワックスの正しい落とし方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
「ヘアワックスの落とし方とは?注意点も解説」

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