バレイヤージュとは?おすすめポイントと注意点を解説!

バレイヤージュとは?おすすめポイントと注意点を解説!の写真

おしゃれなヘアカラーとして人気のバレイヤージュ。ずっと気にはなっているものの、どのようなヘアカラーなのかがいまいちわからず、チャレンジできていない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、バレイヤージュの特徴や施術を受ける際に押さえておきたいポイント、注意点などについて解説します。

この記事を監修した人

DEMIインストラクター野澤

DEMIインストラクター野澤

関西エリアサロンにて15年間サロンワーク。教育責任者を経て、デミ コスメティクス入社。国内・海外インストラクターとして活躍。講師経験豊富(ヘアカラー、カット、フォト・SNS)製品・技術開発、動画制作、カラーレシピWebサイト運営配信。

バレイヤージュとは

バレイヤージュとは、「Balayer(バレイエ)=ほうきで掃く」という意味のフランス語から名付けられたヘアカラーの手法です。ヘアカラー用の刷毛を使い、髪をほうきで掃くようにしながらハイトーンカラーを入れていきます。

根元から毛先に向かってグラデーションのように明るい色を入れるため、髪色が明るい部分と暗い部分ができ、奥行きが出て立体的に見えるのが特徴です。「ハイライト×グラデーションカラー」と考えるとわかりやすいでしょう。

ハイライトとの違い

バレイヤージュと混同されやすいものとして、「ハイライト」があります。ハイライトとは、髪を細い束で取り、筋っぽく部分的にハイトーンカラーを入れるヘアカラーの手法です。

毛先に行くほど明るくなるバレイヤージュとは異なり、ハイライトの場合は根元から毛先まで同じトーンで染めます。

バレイヤージュのメリット

バレイヤージュはワントーンカラーより派手に見えるため、「チャレンジするのに勇気がいる」という方もいるかもしれません。しかし、バレイヤージュにすることには、さまざまなメリットがあるのです。ここでは、バレイヤージュにするメリットを3つ紹介します。

長く楽しめる

バレイヤージュの大きなメリットが、通常のヘアカラーよりも長く楽しめることです。髪の根元から毛先まで同じ色で染めると、髪が伸びてきたときに地毛と染めた部分の色の差が出る「プリン髪」になって目立ってしまいます。

しかし、バレイヤージュはもともと髪の根元が暗く、毛先に行くほど明るくなっていくデザインなので、伸びてきた部分が目立ちにくいのです。バレイヤージュにすれば、プリンが目立ちにくいデザインのため、長く楽しめるといわれています。

白髪をカバーできる

白髪が目立ちにくくなるのも、バレイヤージュのメリットです。バレイヤージュにすると、明るい色の髪と暗い色の髪が混ざったような状態になります。

すると明るい部分の髪色により、白髪が自然になじんで目立ちにくくなるのです。

楽にワンランク上のおしゃれ見えができる

バレイヤージュにすると髪色の明暗によって立体感が生まれ、毛量のある欧米人のような髪質っぽくなり、ざっくりとしたアレンジでもおしゃれに決まるのも魅力です。

ストレートのままでもアイロンやコテで巻いても華やかに見えるので、ヘアアレンジの幅が広がります。

バレイヤージュにする際のポイント・注意点

さまざまなメリットがあるバレイヤージュですが、1度バレイヤージュにすると1色のみの髪色に戻すのが難しいというデメリットがあります。バレイヤージュの施術では、一般的に髪をブリーチして明るい色を入れるためです。

ブリーチした髪は色が入りやすいため、そこだけ色が濃く入って暗い色になってしまいます。バレイヤージュにした後は、抜けた色を再度入れ直す「オンカラー」で楽しむのがおすすめです。

なお、ブリーチなしでもバレイヤージュっぽくはできますが、明度差が少なく控えめな仕上がりになります。思うような色にならないこともあるので、美容師さんと相談してみましょう。

おすすめのバレイヤージュスタイル

バレイヤージュはプリン髪が目立ちにくいヘアカラーですが、地毛の色と合わせたカラーを選ぶとより目立たなくなります。また、「オンブレ」と「ソンブレ」のどちらにするかによって、イメージがかなり変わります。

  • オンブレ:髪の根元から毛先にかけて、はっきりと明度差をつけたグラデーション
  • ソンブレ:明度差が少なく、派手になり過ぎないグラデーション

理想的なバレイヤージュにするには、どのような仕上がりをイメージしているのかを美容師さんに明確に伝えることが大切です。

ここではカラー別のおすすめスタイルを4つ紹介しますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

ヘーゼルベージュ

ヘーゼルベージュの画像
スタイル提供:DEMIインストラクター野澤

ヘーゼルナッツを思わせる、やわらかく透明感のあるベージュカラーです。ワンカラーはもちろんバレイヤージュでもナチュラルに仕上がります。

日本人の肌色に合わせやすく、特に明るめの肌の方と相性が良いのが特徴です。色落ち後の赤みも出づらいので、「後で赤くなるのがイヤ」という方にも向いています。

demi_野澤プロフィール写真

野澤 派手になり過ぎないデザインカラーです。誰にでも似合うナチュラルなバレイヤージュで立体感を演出します。

ピンクベージュ

ピンクベージュの画像
スタイル提供:DEMIインストラクター野澤

ベージュ+ピンクの垢抜け感があるかわいいカラーです。ピンクというと「派手髪になりそう」と不安を覚える方もいるかもしれませんが、ベージュが入っているため華やかでありつつも肌になじみます。

赤みのあるカラーなので、肌を明るく見せたり血色感を出したりするのにもおすすめです。特にブルべ夏など、青みを含んでいて透明感のある肌の方に向いています。

demi_野澤プロフィール写真

野澤 ピンク系は肌なじみが良いのが特徴。インパクトのあるバレイヤージュをしたい方にもぴったりです。

フォギーグレージュ

フォギーグレージュの画像
スタイル提供:DEMIインストラクター野澤

「フォギー=霧がかった・かすんだ」という言葉が入っている通り、グレージュに少しくすみ感をプラスしたマット系カラーです。髪の赤み・黄ばみを抑えつつ透明感も残せるため、髪がキレイに見えます。

もとの髪色が暗いと仕上がりも暗くなるので、ブリーチありの施術がおすすめです。

demi_野澤プロフィール写真

野澤 地毛の赤みを抑えたい方におすすめなのがフォギーグレージュです。透明感のあるカラーで、クールな印象に仕上げられます。

シルバーグレー

スタイル提供:DEMIインストラクター野澤

シルバーの青みを抑えた、白っぽくもやわらかさが残るカラーです。オンブレバレイヤージュにしたい方はもちろん、白髪となじみやすいので白髪ぼかしを希望する方にも向いています。

髪の黄色みが残っているとキレイに発色しづらいため、複数回ブリーチするケースが多いことは把握しておきましょう。

demi_野澤プロフィール写真

野澤 コントラストが効いたデザインカラーを好む方に。モノトーンのグラデーションで、外国人風な雰囲気を演出したい方にもおすすめです。

まとめ

明度差のあるカラーで髪を立体的に見せるバレイヤージュは、手軽にワンランク上のおしゃれさを手に入れられるのが魅力です。また、白髪をぼかしたり、プリン髪を目立たせないようにしたりするのにも役立ちます。

「派手髪」のイメージがありますが、カラーの選び方次第では派手になり過ぎないようにしたり、クールな印象にしたりもできるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ランキング

DEMI LABO

毛髪科学のプロがお届けするヘアケア情報マガジン

Good Science,Good Beauty
科学のチカラであなたらしい理想の髪を

毛髪研究40年の歴史をもつDEMI COSMETICS(デミ コスメティクス)が運営する
髪や頭皮にまつわる美容情報サイトです。

1/100000。
1人およそ10万本あるといわれる髪。

たった1本の髪も余すことなく、ひとりひとりの髪と頭皮のパフォーマンスを最大限に引き出すためのヒントをお届けします。