髪質改善カラーとは?メリットとデメリット・費用相場まで解説

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髪の広がりやパサつき、ダメージが気になるものの、ヘアカラーも楽しみたいという方は少なくありません。そんな悩みに応えてくれるのが「髪質改善カラー」です。カラーをしながら髪のコンディションを整えることもできるため、傷みを抑えつつ理想の色味を目指せます。今回は、髪質改善カラーの特徴やメリット・デメリット、費用や施術時間までわかりやすく紹介します。

髪質改善カラーとは?

ロングヘアの画像

髪質改善カラーとは、髪を染めながら同時に髪にやさしく補修することで、手触りや仕上がりの美しさにもこだわったカラー技術のことを指します。

一般的なヘアカラーは、髪の表面のキューティクルを開き、内部にあるメラニンを壊して色を入れるため、ダメージが避けられません。しかし、髪質改善カラーは、カラー剤に補修成分を含んでおり、傷んだ髪を補修しながら色を定着させます。

従来のカラー施術では、カラー当日にトリートメントを行うと色が落ちやすくなるという課題がありました。

一方、髪質改善カラーであれば、髪への配慮を重視した施術のため、仕上がりの色味を楽しみながらケアも同時に行える点が特長です。一度の施術でまとめてケアしたい方にも適しています。

髪質改善カラーのメリット・デメリット

茶髪の女性の画像

髪質改善カラーは、カラーによる髪への負担を軽減しながら美しい仕上がりが目指せる点で注目を集めています。ただし、すべての方にとって万能というわけではありません。ここでは、施術を受ける前に知っておきたいメリットとデメリットについて解説します。

メリット

髪質改善カラーには、従来のカラーにはないさまざまなメリットがあります。髪を美しく整えながら染められる点はもちろん、仕上がりの質感や色持ちの面でも魅力的です。ここでは、代表的なメリットを紹介します。

カラーリングによるダメージを軽減

一般的なヘアカラーは、髪の内部にあるメラニンだけでなく、タンパク質も破壊してしまうため、施術を繰り返すほどダメージが蓄積しやすくなります。

一方、髪質改善カラーは、カラー剤に補修成分が含まれており、タンパク質を補いながら染めることが可能です。髪への負担を抑えつつ、ダメージの少ないカラーリングが叶います。

髪に艶が出る

髪質改善カラーは、髪にやさしくアプローチすることで、ダメージによって失われがちな艶感のある仕上がりが期待できます。

傷んだ部分が整うと光を反射しやすくなり、自然な艶感が生まれるのです。その結果、髪が広がりにくくなり、まとまりのある仕上がりが期待できます。

カラーの色持ちが良い

髪質改善カラーは、カラーリングと同時に髪にうるおいを与え、艶のある仕上がりが期待できます。一般的なカラーと比べて、美しい色味が長く楽しめるのが特長です。

ダメージを受けた髪は、キューティクルが乱れ、カラーが抜けやすくなる傾向がありますが、髪に配慮した施術を行うことで、色持ちが良くなり、きれいなカラーを長く楽しめる可能性があります。

デメリット

髪質改善カラーには多くのメリットがありますが、デメリットもいくつか存在します。施術の特性を理解せずに受けると、思い通りの仕上がりにならないこともあるのです。ここでは、あらかじめ知っておきたいデメリットを紹介します。

パーマやストレートパーマとの併用は難しい

髪質改善カラーは、髪への負担を抑える反面、同日にパーマや縮毛矯正などの施術を行うことは難しいとされています。

日を空ければ施術自体は可能ですが、髪へのダメージや仕上がりへの影響を考えると、併用はあまりおすすめできません。どうしても併用したい場合は、あらかじめ美容師さんに相談してみましょう。

髪の傷みがひどい場合には適さない

髪の傷みが深刻な状態では、髪質改善カラーの効果が十分に感じられにくいことがあります。状態によっては、施術後も時間の経過とともに質感の変化を感じる場合があるのです。
まずは、トリートメントなどで髪の状態を優先し、状態が整ってからカラーを検討しましょう。

艶感やまとまり具合を保つにはホームケアの継続が必須

髪質改善カラーで得られる艶感やまとまりは、施術直後こそ実感しやすいものの、時間の経過とともに徐々に薄れていきます。

シャンプーを繰り返すことで補修成分のコーティングが落ち、効果が持続しにくくなるため、自宅でのケアが欠かせません。

また、頻繁に施術を行うと髪が重く感じられる場合もあるため、施術の間隔にも注意が必要です。

髪質改善カラーの費用相場

カラーチャートの画像

髪質改善カラーの施術料金は、地域や美容室の方針によって幅がありますが、一般的には通常のカラーリングに比べて1~2万円ほど高く設定されていることが多いです。

これは、使用する補修成分の質や量、施術にかかる手間が通常のカラーリングよりも多いのが理由です。事前に料金を確認しておくと良いでしょう。

髪質改善カラーの施術時間

髪質改善カラーの施術時間は、一般的に2時間半~3時間程度とやや長めです。補修成分を丁寧に浸透させながらカラーを行うため、通常のカラーリングよりも30分~1時間ほど多く時間がかかります。

施術時間はかかりますが、仕上がりの質の良さや髪への負担の少なさが特徴です。時間に余裕をもって予約しましょう。

髪質改善カラーがおすすめな人

髪質改善カラーは、ヘアカラーによるダメージをできるだけ抑えたいと考えている人におすすめです。

一般的なヘアカラーでは髪のパサつきや広がりが気になる方でも、補修成分を含んだ髪質改善カラーなら艶やかでまとまりのある仕上がりが目指せます。

また、結婚式や成人式、就職活動など、特別なイベントを控えてヘアカラーも質感も同時に整えたいタイミングにも適しています。

さらに、色落ちしにくい特長もあるため、カラーの持ちを重視する方にもぴったりのメニューです。

髪質改善カラーをする際の注意点

髪質改善カラーは、1回の施術で大きな変化を実感するというよりも、継続的なケアの中で髪の扱いやすさや仕上がりの印象が徐々に変わっていくことが期待されます。

理想の髪の状態を目指すには、一度の施術で結果を求めるのではなく、1年~2年ほどを目安に日々のケアを丁寧に続ける意識をもちましょう。

また、施術後の髪の状態を保つためには、日常のヘアケアも大切です。美容室での仕上がりをより長く楽しむためには、洗浄力の強すぎないシャンプーや、補修効果のあるトリートメントを使用するなど、毎日の丁寧なケアがポイントになります。

まとめ

髪質改善カラーは、髪をいたわりながらカラーを楽しめる魅力的な施術です。メリットだけでなくデメリットや注意点も理解することで、自分に合った選択がしやすくなります。髪の状態や目的に合わせて、美容師さんと相談しながら取り入れてみましょう。

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