この抜け毛、ストレスが原因?ストレスによる抜け毛の特徴や、抜け毛対策も解説

シャワーやヘアセットの後、「最近、抜け毛が増えたなぁ」と感じた方の中には、心当たりとしてストレスの増加をあげる方も多いのではないでしょうか。
一般的には、ストレスが抜け毛の原因といわれることがあります。ただし、すべての抜け毛の原因がストレスにあるとは限りません。
今回は、抜け毛とストレスの関係や、普段からできる対策について解説します。
目次
ストレスで抜け毛が生じる原因

ストレスで抜け毛が増えるという話には、さまざまな理由が関係しています。ここでは、ストレスが抜け毛につながる原因を5つ解説します。
自律神経の乱れ
身体はストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になります。
交感神経は、活動時や緊張しているときに働く神経で、優位になると呼吸や脈拍が早くなります。重要な臓器へ優先的に血液を回そうと、末梢血管が縮小したり消化器官の機能を抑制したりするため、血行不良につながります。
髪など身体の末端まで栄養を行きわたらせるためには、血行が重要です。血行不良の状態では十分な栄養や酸素が髪に行きわたらず、抜けやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
強いストレスは、体内のホルモンバランスにも影響を及ぼします。特に抜け毛に関係するのが、男性ホルモンの一種であるテストステロンです。
このテストステロンが体内で変化して生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)は、毛根に悪影響を与えることがあり、過剰に増えると薄毛が急速に進行する原因となることがあります。
また、女性でもホルモンバランスの乱れによって抜け毛が起こることがあります。ストレスだけでなく、妊娠・出産・更年期といったライフイベントも、ホルモンの変動を引き起こす要因です。
睡眠の質の低下
ストレスは、睡眠の質とも大きく関係しています。強いストレスを抱えると、身体が常に緊張や興奮状態になり、リラックスできません。その結果、睡眠の質が下がり、抜け毛につながることがあります。
質の悪い睡眠は、成長ホルモンの分泌を妨げます。成長ホルモンの分泌が不十分な場合、健康な毛髪サイクルを維持できず、成長しきる前に抜け毛となることがあるのです。
亜鉛の減少
ストレスが溜まると、体内で活性酸素が多く発生します。活性酸素の分解する際には亜鉛が消費されるため、ストレスが増えるほど体内の亜鉛は減少しやすくなります。
亜鉛は髪をつくるために必要な栄養素のひとつであり、不足すれば毛髪サイクルにも影響します。
自己免疫疾患
ストレスには、自己免疫疾患を誘引する可能性があるという説があります。自己免疫疾患とは、免疫系機能がなんらかの誤作動を起こし、自分の細胞や組織を攻撃する疾患のことです。甲状腺疾患や関節リウマチなどがあげられます。
自己免疫疾患を持つ患者の中には、抜け毛の症状が現れることも少なくありません。さらに、円形脱毛症が自己免疫疾患と併発するケースも見られます。
ストレスによる抜け毛の特徴

ストレスの影響が考えられる抜け毛には、いくつかの特徴が見られます。ここでは、代表的な3つの特徴を解説します。
抜け毛が急に多くなった
一般的には、1日で抜ける毛髪の本数は50~150本程度です。通常よりも多いと感じる場合は、ストレスによる抜け毛が生じているかもしれません。
抜け毛の量は、枕や排水口に溜まった髪の毛が多いか少ないかで判断できます。以前よりも枕や排水口の髪の毛が多くなったと感じるなら、抜け毛が増えていると考えられます。
毛根が小さい・いびつ
抜けた髪の毛根を確認してみましょう。毛根が小さかったり、いびつな形をしていたりすると、ストレスによる抜け毛と考えられます。
健康に育って自然に抜けた髪の場合、毛根は丸くふっくらとした形状をしています。一方、毛根が小さい、またはいびつな形をしている場合は、十分に育つ前に抜けてしまった状態です。
短く、細い毛が抜ける
髪の毛は、ある程度育つと自然に抜けるサイクルがあります。短い、細い状態で抜けているときは、栄養不足で十分に育っていない髪が抜けているといえます。
通常のサイクルで自然に抜ける髪の毛は、太くてハリがあります。もし短く細い髪が頻繁に抜けている場合、ストレスが原因の抜け毛が疑われます。
ストレスによる抜け毛を防ぐための対策

ストレスによる抜け毛は、放置しても治りません。きちんと対策をして、抜け毛の増加を防ぎましょう。
ここでは、ストレスが原因の抜け毛に対して、日頃からできる対策を4つ解説します。
ストレスを解消する
ストレスが主な原因として考えられる抜け毛の場合、ストレス解消が欠かせません。ストレスは、無意識のうちに溜まっていることもあります。
趣味を楽しむ時間や自然と触れ合う機会を作り、心身ともにリラックスできる時間を確保しましょう。一般的な方法にこだわらず、自分に合ったストレス解消法を見つけて実践することが大切です。
メンタルコントロール方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
生活習慣を改善する
生活習慣の見直しは、ストレス解消につながります。ストレスによる不調がある場合、生活リズムや食事内容も乱れがちです。
例えば、心身の疲れから栄養が偏った食事になっていたり、寝付きが悪くなったり、続けていた運動をやめてしまったりしていないでしょうか。こうした変化は、ストレスを抱えているサインかもしれません。
抜け毛対策のためには、栄養バランスの整った食事、質の高い睡眠、適度な運動を心がけましょう。
食事は、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどを中心にバランス良く摂ることが大切です。また、良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、髪の成長をサポートします。
ヘアケア習慣を見直す
ストレスによって髪にダメージが生じているときは、日々のヘアケア習慣を見直しましょう。
髪のダメージを軽減するためには、髪質に合ったシャンプーやコンディショナーを選び、育毛剤などのケアアイテムも自分に適したものを使うことが重要です。
また、入浴時はシャンプーのすすぎ残しに注意し、同じ部分を何度も強く擦るなど、負担のかかる洗い方は避けましょう。
こうした基本的なケアを意識することで、髪や頭皮へのダメージを抑え、健やかな髪を保ちやすくなります。
医療機関を受診する
対策しても抜け毛が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。最近は薄毛や抜け毛に特化した専門クリニックも増えており、悩みに合わせた診療を受けられます。
また、ストレスが原因と考えられる場合は、心療内科で心のケアを受けるのもひとつの手です。薄毛・抜け毛の専門クリニックと併用することで、心身の両方からアプローチできます。
まとめ
ストレスが抜け毛につながる可能性があるという一般的な説には、いくつかの根拠があげられます。実際、ストレスがホルモンバランスを崩したり、体内の栄養素を必要以上に消費したりした結果、抜け毛のリスクが高まることもあります。
抜け毛が不安な方は、ストレスをこまめに発散させて生活習慣を見直すなど、日頃からできる対策を心がけましょう。