寝ぐせがつくのはなぜ?つけにくくする習慣、手早いケア方法を紹介

朝起きると鏡の前で寝ぐせに悩まされる…そんな経験は誰にでもありますよね。実は寝ぐせの原因は「髪の乾かし方」や「寝る環境」に大きく関係しています。ちょっとした習慣を見直すだけで、朝のスタイリングがぐっと楽になります。今回は、寝ぐせがつく原因と予防法、そして簡単な直し方について解説します。
目次
寝ぐせがついてしまう原因

寝ぐせを予防するには、原因を知ることが重要です。まずは、寝ぐせがついてしまう主な原因を4つ紹介します。
髪が完全に乾いていない状態で寝ている
寝ぐせができる大きな原因のひとつは、髪が完全に乾かないまま寝ることです。
髪の主成分であるタンパク質は、水素結合・塩(イオン)結合・シスチン結合・ペプチド結合という4つの結合で成りたっています。
なかでも水素結合は、髪が濡れると切れ、乾くと固定されるという性質があり、切れた状態では髪がやわらかく曲がりやすくなります。
そのため、濡れたまま寝ると、髪が枕との圧力で曲がり、そのまま乾くことで形が固定され、寝ぐせになってしまうのです。
「お風呂上がりにちゃんとドライヤーで乾かしている」という人も多いでしょう。しかし、実際には水素結合が安定するほど十分に乾いておらず、寝ぐせの原因になっているケースも少なくありません。
寝汗をかいて髪が湿る
きちんと髪を乾かしていても、寝汗によって髪が湿ってしまい、水素結合が切れて寝ぐせにつながる場合もあります。
特に体内の水分が足りていないと、乾きにくいベタつきのある寝汗になるため、寝ぐせがつきやすくなります。
枕が合っていない
自分に合わない枕を使っている場合も、寝ぐせがつきやすくなります。枕の形や高さなどが身体に合っていないと、不快感を軽減しようと何度も寝返りを打ったり、枕がずれて頭が落ちたりして、髪への摩擦が増えるためです。
髪がこすれると寝ぐせがつきやすくなるだけでなく、髪が傷んだり絡まりやすくなります。
髪質が太くて硬い
太くて硬い髪質は、寝ぐせがつきやすい傾向があります。髪に弾力があるため、一度寝ぐせがつくと元に戻りにくいのも特徴です。
一方、細くてサラッとした髪質は、寝ぐせがつきにくいとされています。
寝ぐせをつけにくくする習慣5選

寝ぐせは髪質や寝汗などによっても起こるため、完全に防ぐのは難しいでしょう。しかし、寝ぐせをつきにくくする方法はあります。
ここでは、寝ぐせをつけにくくする習慣を5つ紹介しますので、ぜひ試してみてください。
1.髪をしっかりと乾かす
寝ぐせをつけにくくするには、髪をしっかり乾かしてから寝ることが重要です。頭皮からドライヤーを当てて、水気が残りやすい根元を丁寧に乾かしましょう。
また、最後に冷風を当てるのもポイントです。冷風には、髪の表面を覆うキューティクルを引き締め、ツヤを出す効果があります。さらに、冷風を当てたときに髪がすぐに冷たく感じなければ、まだ乾ききっていないというサインにもなります。
加えて、髪の表面を手早くストレートアイロンで整えておくと、髪がまとまりやすくなり、寝ぐせの予防にもつながります。
2.シュシュで頭上にゆるくまとめて寝る
寝ぐせを防ぐには、髪を下ろしたまま寝るよりも、ゆるくまとめておくのが効果的です。ある程度髪の長さがある場合は、シュシュで頭の上にふんわりと束ねておくのがおすすめです。シュシュはゴムより跡がつきにくく、髪へのダメージも少なく済みます。
枕との摩擦や圧力で髪の根元がつぶれるのを防げるため、翌朝の寝ぐせを軽減できます。
3.仰向けで寝る
横向きで寝ていると、左右どちらかの髪が長時間枕に押しつけられるため、寝ぐせがつきやすくなります。寝ぐせが気になる場合は、できるだけ仰向けで寝るのがおすすめです。
とはいえ、眠っている間の姿勢を自分で意識して矯正するのは難しいため、他の対策と並行して行うと良いでしょう。
また、自分の身体に合った寝具に変えるなど、正しい姿勢で眠れる環境を整えることも大切です。
4.シルクのヘアキャップや枕カバーを使う
寝返りなどで髪がこすれることも寝ぐせの原因になるため、シルク素材のヘアキャップや枕カバーを使うのも良いでしょう。シルクは摩擦が起こりにくく、髪へのダメージを抑えやすい素材として知られています。さらに、寝汗を吸収しやすく、静電気が起こりにくいといったメリットもあります。
また、ヘアキャップを使用することで髪がまとまりやすくなり、寝返りによる摩擦や根元のつぶれを防ぐ効果も期待できます。
加えて、洗い流さないトリートメントが肌や寝具に付着するのを防げる点もメリットです。
寝ぐせがついてしまったときの直し方

寝ぐせがなかなか直らず、毎朝困っている方も多いでしょう。ここでは、おすすめの寝ぐせの直し方を3つ紹介します。
髪を濡らして整える
寝ぐせを直すときは、髪を濡らしてドライヤーで乾かすのが基本です。髪を濡らすと水素結合が切れて寝ぐせがリセットされ、手早く整えられます。
寝ぐせは髪の根元からついていることが多いため、表面だけでなく根元までしっかり濡らすことが重要です。一部だけに寝ぐせがある場合は、霧吹きで軽く濡らしてから乾かすだけで直ります。
ヘアウォーターで直す
寝ぐせ直し用のヘアウォーターを使うのも良いでしょう。水よりも髪に浸透しやすく、スプレーしてブローするだけで手早く寝ぐせを直せます。
保湿効果に加え、ドライヤーの熱から髪を守る効果が期待できる製品が多いのもメリットです。紫外線による髪のダメージ対策には、UVカット効果があるヘアウォーターを使うのもおすすめです。
ただし、成分によっては、使用後に髪がベタつくことがあります。さまざまな商品を試してみて、自分の髪質や好みに合うものを選びましょう。
蒸しタオルを使用する
寝ぐせ直しの時間を短縮したいなら、蒸しタオルの使用がおすすめです。蒸しタオルの蒸気で髪を軽く湿らせるだけなので、水で濡らすよりも乾かす時間が短くて済みます。
濡らして絞ったタオルを電子レンジで約1分加熱し、頭に巻くだけで髪の根元まで蒸気が行き渡ります。その後はブローで整えるだけです。
蒸しタオルを巻いてから数分~数十分置く必要があるため、その間に朝食やメイクを済ませれば、効率良く朝の時間を使えます。
まとめ
寝ぐせは、髪の乾かし方や寝具の選び方など、毎日のちょっとした工夫で防ぐことが可能です。毎日のケアを少し意識するだけで、朝のスタイリング時間を短縮し、きれいな髪をキープできるようになります。自分に合った対策を見つけて、気持ちよく一日をスタートさせましょう。












