毛髪はずっと伸び続けているのではありません。ある期間成長した後、自然に抜け、しばらくすると新しい毛髪が生えてきます。このサイクルを「ヘアサイクル」といいます。いま生えている大多数の毛髪は、成長期であり伸び続けています。通常のヘアサイクルでは成長期が3〜5年と言われています。
しかし、「頭皮環境悪化」や「血行不良」、「毛根の活力低下」などが起こるとヘアサイクルが乱れ、成長期が短縮し、毛髪が十分に成長しないまま未熟な状態で脱毛してしまうため、薄毛になるのです。

- 退行期
- 毛乳頭の活動が弱くなり、毛球部が委縮して徐々に小さくなる時期。期間:2〜3週間
- 休止期
- 毛乳頭の活動が休止する時期。期間:数か月
- 脱毛&新生期
- 毛乳頭が再び活動をはじめ、新しい髪がつくられ、古い髪は新しい髪の成長によって押し上げられ、自然脱毛する時期。
ポイント
- 健康な毛髪のヘアサイクルの成長期は、平均3〜5年(女性で4〜6年)です。
- 1日に抜ける毛髪の本数は、50〜150本程度です。
- ヘアサイクルが乱れると、毛髪が成長しないまま未熟な状態で脱毛し、1日に抜ける毛髪の本数は、200本以上になります。
脱毛の豆知識

男女の薄毛の違い
男性と女性の薄毛には、その症状に違いがあります。一般的に男性の薄毛は、頭頂部が薄くなったり、生え際が後退しますが、女性ではそのような薄毛になる方はあまり見られません。女性の場合は、男性のように部分的に薄くなるのではなく、毛髪全体が均一に薄くなります。これをびまん性脱毛症(女性型脱毛症)といいます。