髪質改善とは?unique x KENJE流“自分史上最高の髪”のつくり方

「縮毛矯正をしたら、髪がピンピンになって不自然になってしまった…」
「髪質改善を試したけど、逆にパサつきがひどくなった気がする…」
「施術後はかえってセットしにくい…」
最近よく耳にする「髪質改善」。しかし、酸熱トリートメントや縮毛矯正など、サロンによって打ち出すメニューは多種多様で、結局自分の悩みを解決してくれるのがどれなのか分かりにくい、と感じたことはありませんか?
そんな一人ひとり違う繊細な髪の悩みに寄り添い、丁寧なカウンセリングと最適な薬剤選定で理想の髪質を叶えるのが、東京・町田市にあるヘアサロン「unique x KENJE」の神子島雄二さんです。
今回は、くせ毛に長年悩むDEMI LABO編集部が、髪質改善のプロフェッショナルである神子島さんに率直な疑問をぶつけるインタビューを通じて、悩みを解消し理想の髪質へと近づくための道筋を探ります。
目次
「髪質改善」ってそもそも何?プロの視点から紐解く

DEMI LABO編集部:最近、美容院のメニューで「髪質改善」という言葉をよく見かけます。トリートメントなのか、縮毛矯正なのか、酸熱トリートメントなのか、どれも「髪質改善」と書かれていて違いが分かりません。具体的に何をするのでしょう。
神子島さん(以下、敬称略):「髪質改善」というのは、平たく言えば「めっちゃいいカラー」とか「めっちゃいいストレート」とか「めっちゃいいトリートメント」といった意味合いなんですよね。本質的に「髪質改善」という施術は世の中に存在せず、美容師が人をお呼びするために都合よく作った、響きの良いパワーワードなんです。
美容院のメニューは通常、縮毛矯正やカラーのようにカテゴリー分けされますが、「髪質改善」だけは唯一、「髪質改善カラー」や「髪質改善トリートメント」のように、メニューが明確ではないんですね。元をたどれば、テレビ番組で「酸熱トリートメント」が取り上げられた際、それを「髪質改善」と呼んだことがきっかけといわれています。
お客様は「髪質改善」という言葉に結果を期待してしまいますが、トリートメントで髪の形は変わらないのが事実です。
当サロンでは、縮毛矯正のジャンルとして「髪質改善ストレート」という形で提供しています。縮毛矯正というワードを「怖い」と感じる方のために、「美髪矯正」や「シルクストレート」「水素ストレート」と呼び方はいろいろありますが、それらはすべて縮毛矯正をやっていることになります。
DEMI LABO編集部:なるほど。となると、髪のくせを無くせる縮毛矯正と髪質が変わらないトリートメントには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
神子島:髪のくせの悩みに関しては、まず大前提として日本人の約7割は何かしらのくせを持っていると言われていますが、先ほどお伝えしたようにそのくせをトリートメントで直すことはできません。
綺麗な自分になるために、その時の満足さだけで良いならメイクをしますが、根本的に変化させたいなら整形手術が必要ですよね。髪も同じようにその時の綺麗さだけで良いならトリートメントでも大丈夫ですが、くせを根本的に無くすためには縮毛矯正が必要です。具体的には以下のような違いがあります。
| 施術の種類 | 特徴と効果 |
|---|---|
| 縮毛矯正(ストレート) | くせの構造を矯正し、根本的に髪の形を変える施術。使用する薬剤を髪質によって使い分け、髪のくせ・うねりを改善する。 |
| システムトリートメント | 毛髪内部・外部成分の補給・補修。形自体は変わらないが、皮膜効果をつける「化粧」のようなイメージで質感や艶を向上させる。 |
| 酸熱トリートメント | 酸(収斂作用を持つ)と熱を加えて毛髪内部結合を修復させる。くせ・うねりをやわらげハリコシ感がアップするが、施術できる髪質が限定される。 |
| 髪質改善カラー | カラー剤にトリートメントの補修成分を配合し、染めながら髪の内部を補修する技術。艶・手触りが良くなり、自然な艶が出る。 |
波状毛、捻転毛、縮毛、連珠毛といったお客様のくせ毛の種類にかかわらず、くせの根本的な改善を目指すのであれば、すべて縮毛矯正が必要だと考えています。
DEMI LABO編集部:これらの施術は、一度で効果があるのでしょうか?
神子島:ストレート(縮毛矯正)の場合、一度施術すると、くせが強くない方であれば1年持つ方もいます。ただし、髪の長さや重さによっても変わってきます。
縮毛矯正は、一度施術した部分のくせが直るわけではなく、根元から伸びてくる部分がまたくせ毛になるため、かけ続けることで髪全体が綺麗になる、というわけではありません。
DEMI LABO編集部:何回か通わないと意味がないですか?
神子島:ストレート施術の周期としては、私はお客様に3ヶ月、4ヶ月、半年、1年の4つの周期でやってほしいとお伝えしています。特に梅雨時にストレートをかけたいという方が多いため、くせの強さに応じて逆算して周期を提案します。施術の効果や持ちの目安は、「ストレートをしてからアイロンをしたくなったら来てね」とお伝えしています。アイロンをするくらいなら、ストレートをかけた方が髪が傷まないからです。
トリートメントは1ヶ月に1cm伸びてくる自分の髪のくせが直ることはありませんし、持続期間も様々ですね。
例えば、酸熱トリートメントの場合だと、施術は3回までにしてくださいね。と提案しています。
髪の毛の8割はタンパク質であり、熱によってかたくなるため(お肉を焼きすぎるとカチカチになるのと同じ)、熱を加えすぎるとかたくなります。なので、3回以上やると髪がかたくなってきてしまうから、3回で終わりにするというやり方をとっています。
あなたの「くせ毛」は?
unique x KENJEのおすすめタイプ別施術

神子島:お客様の中には、施術のイメージとギャップがあり、髪質改善がうまくいっていない方も多いと感じています。そのため、私たちは薬剤選定とカウンセリングを非常に大事にしています。美容師側がプロとして、お客様の思いをどこまで汲み取れるかですね。
DEMI LABO編集部:実際にDEMI LABO編集部の私達のくせ毛だと、どんな施術が良いでしょうか。
DEMI LABO編集部 Y.Y:自分ではひどいくせ毛で多毛だと思っています。少し前にストレートパーマをかけましたがもうくせが現れてます。
神子島:まず髪がかなりすかれてますね。すけばすくほど重さがなくなるのでストレートの持ちは悪くなります。今後どれくらいの頻度でストレートパーマをかけられるか、カットでどうにかまとめたいと思う方もいる。お客様の方針によって提案も変わってきますね。ストレートを希望されるのであれば、来店の度にカットをせずに一度しっかりストレートパーマをしてくせによって出たボリュームを落とし、髪をまとめる方法をご提案しています。
DEMI LABO編集部 I.H:私は広がりが気になるんです。また、自分では太毛に悩んでます。湿気が多い日はアホ毛も気になります。
神子島:まず実はそんなに太毛じゃないですよ。「多毛で困ってるんです。」とおっしゃるお客様も多いんですが、髪の毛1本1本のうねりによって広がって見えているだけなんです。広がりが気になるのであれば、酸性ストレートをおすすめしますね。
DEMI LABO編集部:ありがとうございました。私達のくせ毛だけでなく、例えば読者の方でくせ毛がひどいわけではないが、軽いくせ毛や広がりが気になる場合、ストレートとトリートメントのどちらが良いのでしょうか?
神子島:トリートメントは髪質向上であり、くせを直したり広がりを抑えたりするのはストレート(縮毛矯正)の役割です。ストレートにすることによってボリュームダウンに直結するため、ストレートが適切です。
軽度なくせ毛や、エイジング毛の方であれば、おすすめしているのがFLOWDIA MOREの酸性ストレートですね。特に細毛やエイジング毛、ハイダメージの方に向いていると思います。従来のストレート剤と比べて「気持ち弱い」設計になっており、薬が強すぎることでくせの構造を強制しすぎてしまうことを防げるので、その結果、自然な質感で、フォルムが収まるようなニュアンスで作られていると感じています。
そもそも「酸性ストレート」という名前は、昔はアルカリ性のストレートしかなかったため、ブリーチ毛やエイジング毛の方にも施術できるように開発されたのが始まりです。ダメージ毛に対応できる点が大きな魅力です。
私がFLOWDIA MOREを使うのは、エイジングでぺちゃんこにしたくないけど、くせが気になっている人などに非常に有効だと感じています。
DEMI LABO編集部:傷んでいるブリーチ毛やダメージ毛でも施術できるのでしょうか。
神子島:できなくはないですが、難易度は上がります。
判断基準の一つは、ブリーチ回数ではなく、髪の毛の透け感です。お客様ご自身で判断しやすいのは、髪をぬらした状態で、髪がクタクタになったり、ネチャネチャしたり、ペタペタしてしまう場合は、施術できないと考えた方が良いです。
薬剤選定の選定がここから重要になってきます。
薬剤が毛髪に急速に入らないよう分子量を大きく設計されているもの(例えば、FLOWDIA MOREに含まれるチオグリコール酸システアミン)を選ぶことで、エイジング毛やダメージ毛に対しても丸く、甘く作用させることができます。
DEMI LABO編集部:施術が難しい髪の場合、なにか対処方法はあるんでしょうか。
神子島:施術が難しいお客様に対しては、無理にストレートをせず、補強するトリートメントを何回か繰り返し、髪を強くしてから優しい薬剤で抑えてあげる「ビルドアップ」という方法を提案しています。ビルドアップ段階ではストレートはまだできません。
また、酸を使ったトリートメントはすべてアイロンで仕上げるため、仕上がりはツヤツヤになりますが、これは熱を加えたことによる定着の効果であり、「このアイロンがゴールではない」ことを事前にしっかりお伝えしています。
DEMI LABO編集部:髪質改善とカラーを同日にやっても問題ないのでしょうか。
神子島:トリートメントであれば同時にできる場合もありますが、ストレート(縮毛矯正)とカラー・パーマを同日に行うことは、基本的に推奨しません。
パーマやストレートといった還元作用を伴う施術は、髪の結合を外した後、空気中の酸素に触れて最終的に酸化が完了するプロセスなんですが、この化学的なプロセスを考慮し、他の施術と体力的な負荷をかけすぎないためにも、同時にやらない方が良いんですね。
ストレート施術は髪に大きな負担をかけます。例えば、盲腸の手術をした後に、一度閉じずにまた違うところを切って大腸の手術をするようなものです。先々のことを考えれば、少し間隔を空ける方が髪には良いですね。
DEMI LABO編集部:パーマの場合は、どうでしょうか?
神子島:パーマに関しては、ストレートができない髪にパーマは論外ですね。ストレートは重力で髪を落とすだけですが、カールは重力に逆らって形を足してあげなければならないため、ブリーチ毛などの髪の体力(=髪の強度や耐久力)がない状態では、施術はほぼできません。
カラーの場合、トーンダウン(黒染めなど)であれば一緒にかけることはありますが、トーンアップ(リフトアップ)はできません。
プロの技と知識で理想を叶える:unique x KENJEの髪質改善

DEMI LABO編集部:神子島さんは、どのようなヒアリングと薬剤選定でお客様の髪質や悩みを解決されてるんですか。
神子島:私たちは、お客様がニュアンスだけで話してくる言葉の先を読み、「あ、こういう風に言いたいのか?」と言葉にしてお伝えすることで、お客様の本当のニーズを汲み取ってあげることを徹底しています。カウンセリングの段階でこれができると、お客様は「この人に任せたら大丈夫」と信頼してくれます。
髪質改善がうまくいかない原因の一つは、美容師とお客様の間でゴールがずれてしまうことです。例えば、可愛くなりたいと思っていたイメージと、実際の仕上がりが少しずれてしまうと、お客様は不満を感じてしまいます。
薬剤選定においては、どんな髪質のお客様でも対応できるように様々なメーカーの薬剤を取り扱っています。例えば、ストレート用の薬剤だけでもFLOWDIAをはじめ、約15種類のものから組み合わせて使用しています。
DEMI LABO編集部:具体的にはどのようなプロセスになるんでしょうか。
神子島:具体的なプロセスでは、例えばボリュームがあるお客様に対して、安易にすきすぎないように提案します。梳きすぎると髪の重さがなくなり、ストレートの持ちが悪くなるからです。カットの回数を減らし、代わりにストレートの回数を増やしてボリュームダウンを狙う、といった年間を通したプロセスを提案していますね。
お客様には「普段アイロンはしますか?それはくせを伸ばすためですか?毛先を曲げたいためですか?」といった、今後の生活や先の話をすることで、お客様が本当に求めているゴールを特定します。お客様のコンプレックスを解決することで、期待を超える感動を提供したいと考えています。
DEMI LABO編集部:酸熱トリートメントなどで「髪がかたくなった」という口コミを見て不安になる方もいますが、実際どうでしょうか。
神子島:やりすぎたらかたくなるリスクはあります。これは、ストレートの薬剤選定のミスや、熱が入りすぎたり薬剤が効きすぎたりすることが原因ですね。
私たちの目指すストレートは、自然な髪の毛らしさをなくすほど強くやるのではなく、その人らしさを残しつつ可愛くすることです。これは担当する美容師の技術や経験によっても大きく異なります。
理想の髪質を維持するために:自宅でできるヘアケア

DEMI LABO編集部:ホームケアは必要でしょうか?サロンだけで完結するのか、家でも特別なケアが必要なのか不安です。
神子島:ホームケアはかなり重要ですね。
サロンで行うトリートメントは、髪の内部に栄養成分を集中的に浸透させ、さらに髪の表面を保護膜でコーティングするような施術です。しかし、毎日のシャンプーによって表面の保護膜は少しずつ洗い流されてしまいます。すると、内部に補給した栄養成分も一緒に流れ出てしまい、髪は元の状態に戻りやすくなるのです。
この流れ出てしまう栄養成分を髪の内部に留め、施術の効果を長持ちさせるのがホームケアの役割です。サロンで施術を受けたからと安心するのではなく、日々のケアで髪の良い状態を維持することが大切です。
ホームケアには、こちらのFLOWDIA MOREの2ステップのヘアマスクをお客様に紹介しています。“サロンでの施術で髪の内部に補給した栄養成分が出て行ってしまわないように外側の膜を補い続けることができます。定期的に使っていただくことでサロンケアの効果が長持ちします。
【ヘアマスク】リペアコンクシルキー

ダメージにより損なわれたキューティクルを集中補修
毛先までハリコシのあるしなやかな艶髪へ
こんな髪質の方へ
✓細毛/軟毛
✓髪がパサつく方
【ヘアマスク】リペアコンクメルティ―

ダメージにより損なわれたキューティクルを集中補修
毛先までうるおいのあるしなやかな艶髪へ
こんな髪質の方へ
✓太毛/硬毛
✓髪がまとまらない方
また、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)の利用も必須ですね。日々、シャンプーで髪が傷つくわけではありませんが、ドライヤーやアイロンの熱、そして摩擦や紫外線が髪を傷めます。熱から髪を守るために、ドライヤーやアイロンの前にアウトバストリートメントをしっかりつけることが大切です。
くせ毛の悩みはunique x KENJEへ!

DEMI LABO編集部:最後に、くせ毛でお悩みの方にメッセージをお願いします。
神子島:unique x KENJEは、お客様がコンプレックスから解放され、胸を張って歩けるようになるためのストレートを提供しているサロンです。
私たちは、単にコンプレックスを解決するだけでなく、解決することで人生に笑顔が増え、豊かになることをテーマにしています。特に女性にとって、鏡を見て「今日いけてる」と思えるような自己肯定感が高まる施術を心がけています。
例えば、ストレート施術後に「バイト先で一番髪の毛が綺麗な子と言われた」という方や、「彼氏ができた」という方など、お客様の自信につながる瞬間に立ち会ってきました。お客様には、施術によって期待以上の感動を提供できるよう、常に深い知識と技術で対応しています。
【unique x KENJE髪質改善で叶えたお客様Before/After例】



くせ毛が気になる方は、一度ご相談いただけたら嬉しいです。ぜひunique x KENJEへお越しください。問い合わせは、私のInstagramまでお気軽にご相談ください!












