ブリーチとは?メリット・デメリットやアフターケア方法

髪色を明るくしたいときは、ヘアカラーのほかにブリーチをする方法もあります。ブリーチなら、イメージに近い華やかな色味に染められるかもしれません。
今回は、ブリーチの基礎知識とともにアフターケアの方法も解説します。
目次
ブリーチとは?

ブリーチとは、薬剤で髪の色素を抜いて明るくすることです。日本人の髪が一般的に黒や濃い目のブラウンなどダークカラーをしている理由は、メラニンが多く含まれているためです。
ブリーチの薬剤は、過酸化水素の力を利用してメラニンを分解します。過酸化水素の力が強く影響すると、ライトブラウンやブロンドといった明るい髪色になります。
濃い目のブラウンなど落ち着いた色味にしたいなら、ヘアカラーでも問題ありません。ヘアカラーはメラニンを分解させず、髪を染めることを指します。そのため、色によっては思い通りに染まらないことがありますので、やりたい色を美容師に相談して施術を決めることをおすすめします。
ブリーチのメリット・デメリット

ここでは、ブリーチのメリットとデメリットを解説します。
ブリーチのメリット
ブリーチをするメリットは、次の2つがあげられます。
理想のカラーになりやすい
髪色をブリーチで明るくすると、表現できる色調幅が広がり、理想のヘアカラーを実現できます。例えばハイトーンカラーやビビッドカラーにすると、一気に華やかな印象に仕上がります。やわらかく可愛い印象にしたいなら、パステルカラーもおすすめです。
通常のヘアカラーでは実現が難しい明るい髪色も、ダブルカラーならイメージどおりの色味を出せます。ダブルカラーとは、先にブリーチをしてからヘアカラーをする施術方法です。ベースとなる髪色をブリーチで明るくするため、ハイトーンカラーが美しく出ます。
デザインの幅が広がる
ブリーチは、頭髪すべてに浸透させるだけではなく、一部のみに塗布して使う方法もあります。塗り方次第で、幅広いデザインに挑戦できるところもブリーチならではの魅力です。
近年人気のハイライトやバングカラー、イヤリングカラーなども、ブリーチを一部のみに使用して仕上げるデザインです。
- ハイライト:適度に明るい部分を作って髪に立体感を出すスタイル
- バングカラー:前髪のみカラーチェンジするスタイル
- イヤリングカラー:耳元のみカラーチェンジするスタイル
ブリーチを使用した一部分にのみ鮮やかな色を加えられるので、スタイリッシュな印象を演出できます。
ブリーチのデメリット
デザイン性でのメリットがある一方で、ブリーチにはデメリットもあります。ブリーチをするときに注意したいデメリットは、次の2つです。
髪・頭皮へのダメージがある
ブリーチの薬剤は、メラニンを分解するほど強力です。使用時は髪や頭皮にダメージが生じます。薬剤によって髪表面の脂質や内部のタンパク質にも影響が出るほか、キューティクルを傷めることもあります。
キューティクルは、髪の表面にあるウロコ状になった部分のことを指し、髪の毛の水分を保つ役割があります。
しかし、キューティクルが傷むと、髪から栄養や水分が失われやすくなってパサつきの原因となります。
ブリーチの薬剤は、頭皮を傷めるリスクもあります。ブリーチ後に表面がしみたり、皮がむけたりしたときは、薬剤による影響が考えられます。
褪色が早い
ブリーチは、キューティクルの中まで浸透して色素を抜く施術です。一度開いたキューティクルは、閉じにくくなります。
キューティクルが開きやすい状態は、前述のとおり栄養や水分が失われるほか、ヘアカラーの色落ちにもつながります。中でも抜けやすいとされているのが、アッシュ系や淡い色のヘアカラーです。
ブリーチ後にヘアカラーを計画している方は、色が定着しにくいことを理解したうえで施術を受けるか、抜けやすい系統を避けて染めることも検討しましょう。
ブリーチはセルフでもできる?
ドラッグストアやディスカウントストアなどで、市販のブリーチ剤が販売されているため、セルフでも施術できます。
注意点は、セルフによるブリーチはムラになりやすいことです。セルフによる薬剤の塗布は難しく、塗り方を失敗すると一部のみ不自然に明るくなったり、暗い色に仕上がったりします。
セルフでブリーチするときのコツは手早く作業することと、髪をいくつかにブロッキングしたうえで行うことです。
髪を8つ程度のブロックに分けておき、バック、サイド、トップ、フロントの順で手早く薬剤を塗布しましょう。時間をかけると、先に塗った部分が異常に明るくなります。
美しい仕上がりを重視したい方や、手間をかけたくない方は、美容室でプロにブリーチしてもらう方法がおすすめです。
ブリーチ後のヘアケアの方法

ブリーチ後は、きちんとお手入れして髪を労わることが大切です。ここでは、ブリーチ後のヘアケアについて解説します。
ダメージを悪化させない髪の洗い方
ブリーチ後は、髪も地肌も非常にデリケートな状態となっています。髪を洗うときは、余計なダメージを与えないことが大切です。洗浄力が強すぎないシャンプーを選び、ぬるめのシャワーで優しく洗い流しましょう。
濡れた髪をブラッシングするときも、負担をかけないように注意が必要です。毛が多いブラシではなく、粗めのクシでやさしくといて絡みを解消します。洗い流さないトリートメントで、ダメージをしっかりケアすることがアフターケアのポイントです。
髪のダメージを悪化させないためには、濡れたままで放置しないことも大切です。タオルドライでしっかりと水気をとり、ドライヤーをあてる時間は最小限に抑えましょう。
ダメージを受けた髪のケアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
色持ちにはカラーシャンプー・カラートリートメント
ブリーチ後にヘアカラーを行った場合は、髪の色をキープさせるアイテムの活用がおすすめです。髪の色をキープするためには、カラーシャンプーやカラートリートメントを使用します。
カラーシャンプーやカラートリートメントには、染料が配合されています。赤系や紫系、青系など複数種類のカラーがあるので、染めた髪色に近い系統の商品を選びましょう。
【おすすめのカラーシャンプー】
・トレニージョ カラーシャンプー BG
12~13レベルの、落ち着いた色味のブリーチやアルカリカラーをした髪に適したカラーシャンプーです。色落ちした後の髪の赤みを抑えたいときにもおすすめです。
・トレニージョ カラーシャンプー PU
14~15レベルの、上記よりも若干明るめのブリーチを行った方におすすめです。色落ちした後の髪が黄色みを帯びるのを抑えてくれます。
まとめ
ブリーチは、髪色やスタイルの幅を広げてくれます。全体を明るくするのはもちろん、一部のみブリーチしてアクセントにしたり、立体感を出したりする方法もおすすめです。
メリットが多い一方で、髪が傷みやすい方法でもあるため、日頃のお手入れでダメージ悪化を防ぐことが大切です。適切なケアで、理想の髪を長持ちさせましょう。